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【J2:第34節 鳥栖 vs 甲府】レポート:死力を尽くした90分。狙いとは違う結果でも、得た勝点は軽くない。持ち味を出し合った鳥栖対甲府の試合は痛み分け。(08.09.08)

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9月7日(日) 2008 J2リーグ戦 第34節
鳥栖 1 - 1 甲府 (18:03/ベアスタ/5,409人)
得点者:80' サーレス(甲府)、85' 飯尾和也(鳥栖)
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ゴールネットを揺らすためには何が必要なのか・・・。
「最後まであきらめない気持ち」と甲府のFWサーレスは答えてくれた。「失点を取り返したかった」と鳥栖のDF飯尾和也も、気持ちを理由にした。それぞれの思いが、チームの得点となり、勝点1を分け合った。今節の鳥栖対甲府の試合は、90分間の間に「勝ちたい」と思う気持ちを随所に見せてくれた内容だった。

キックオフ直後に、最初に好機を得たのは鳥栖だった。立て続けに2本のCKとFKで甲府のゴールネットを揺らす機会を得た。鳥栖の選手たちが、戦う姿勢を最初から見せた結果である。この試合にかける鳥栖の思いは充分に伝わった。

しかし、甲府も簡単にゴールを割らせることはできない。この試合で「勝点3を得る」(安間貴義監督/甲府)事が、甲府に与えられた使命だったからである。今節を迎えるまで8位の甲府は、負けると昇格争いに残るための可能性が低くなることをみんなが分かっていた。だからこそ、全員でボールを動かし、長短のパスを織り交ぜ、鳥栖のゴールネットを揺らそうと必死に戦っていた。この試合にかける甲府の思いは充分に伝わった。

その甲府の好機は6分に訪れた。ハーフラインの近くでボールを受けたMF藤田健は、鳥栖のDF裏を狙って走り込む、FW大西容平が見えていた。その右足から放たれたボールは、大西のシュートを生んだが、ゴールネットを揺らすことが出来なかった。シュート後に天を仰ぎ悔しがる大西の気持ちは充分に伝わった。

40分には、鳥栖に久しぶりの好機が訪れた。センターサークル付近でボールを受けたMF山城純也のフィードに、FW藤田祥史が抜け出して、GKと1対1の局面を作ったからだ。彼の左足から放たれたシュートは、僅かにゴール左にそれてしまった。シュート後に頭を抱えて悔しがる藤田の気持ちは充分に伝わった。

59分には、甲府のFWマラニョンにボールが入った。左サイドでボールを得たマラニョンは、先制点を狙うべくドリブルからシュートを選択した。しかし、ここでも鳥栖のゴールネットを揺らすことは出来ない。両手を広げ、眉間にしわを寄せて嘆くマラニョンの気持ちは充分に伝わった。

64分には、この日2度目となるFW藤田の頭を抱える姿を見ることになる。甲府DF山本英臣の目測を謝ったクリアボールが藤田に渡ったのである。40分の好機よりも更なる好機万来であったが、甲府GK桜井繁が辛うじて足にあててボールをゴール枠から外してしまった。悔しがるFW藤田に握りこぶしを作って喜びを噛み締めるGK桜井。両者の思いは、それぞれのサポーターに共鳴した。以降の盛り上がりが、その証明でもある。

そして、冒頭の2人の気持ちが互いのゴールを生み、今節の勝点1を分け合った結果となる。

アディショナルタイムには、鳥栖のMF高橋義希と船谷圭祐が、甲府ゴール前でシュートを放ったが、それが鳥栖の歓声になることはなかった。悲鳴にも似た鳥栖サポーターの遺恨の声は、今季最後となった白露の月に届いたことだろう。
「勝ちたかったが、勝点1を積み重ねたことを評価したい」と追いつかれた安間監督(甲府)は、最少の勝点が次節へつながったことを評価した。
「本当に強いチームは、最後にひっくり返すことができる」と逆転できなかった岸野監督(鳥栖)は、最少勝点に笑みを漏らすことはなかった。
両監督の試合前の思いと結果の差は、スタジアムで声援を送り続けた5,409人と同じ思いであった。

ミスがあるからこそ、勝敗が決することもある。ミスがなければ、負けるはずがない。
片方はゴールを奪うためにプレーをし、もう片方は奪われまいとプレーをする。
この相対するプレーがあるからこそ、競技が生まれ勝敗が決する。
サッカーには判定勝ちはない。だから、最後までゴール奪う気持ちが必要なのである。

以上

2008.09.08 Reported by サカクラゲン
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