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【J2:第34節 仙台 vs 福岡】プレビュー:久々の勝利で再浮上したい両チーム。カギはピッチの中央、互いのボランチにある(08.09.07)

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9月7日(日)J2 第34節 仙台 vs 福岡(19:00KICK OFF/ユアスタ
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 1週間の休みを挟み、2週間ぶりに試合を迎えることになる仙台。ここ数節は勝ち切れない中、他会場の結果にそれなりに救われてきたところがあった。だが休みだった第33節の結果は久しぶりに、仙台にとって「最悪」に近いものとなった。仙台より1試合多いとはいえ2位・山形とは勝点差11、試合数が並ぶ3位の湘南とは5。ここ最近の7試合で勝ちなし(1敗6分)の仙台だが、四の五の言う前に、まずは勝点3を積み上げていかなければならない。
 ただ、第3クールの中で必ず一度、どこかのタイミングで休みを消化しなければいけない状況を踏まえれば、心身ともに疲れ切っていた状況で迎えた今回のインターバルは、ある種最高のタイミングだったのではないか。福岡戦を前にしたチームは練習でも気合十分。これまで溜めた疲れや失った勝点への後悔を一度リセットして、新たな気持ちで目の前の試合に向かい合おうとしている。

 一方の福岡。こちらもまた、篠田善之監督就任直後からの4連勝を経て、ここ4試合は勝ちがない(1敗3分)。仙台よりも勝点の状況は厳しいが、仕切り直してふたたび上位に肉薄したい点では仙台と同じである。

 こんな両チームが対戦する今節、最も熱いゾーンとなるのは、互いのダブルボランチがぶつかり合う中盤センターだと思われる。
 今節に向けて仙台が主に試しているボランチコンビは、今季において初の組み合わせにして、最も計算が成り立つ2人のユニットだ。これまで最終ラインでのプレーを余儀なくされていた千葉直樹が、第24節の愛媛戦以来9試合ぶりにスタメンのダブルボランチに名を連ね(3ボランチとしてのスタメンはあった)、千葉がDFラインに回った後に仙台に加入した斉藤大介とコンビを組む。
 ともに長身でフィジカルもあり、守備の応対に関しては問題ない。ボランチとしての経験を活かして、DFラインに吸収されることなく適度なポジショニングを保ち、前方の選手の位置取りを支える役割もそつなくこなすだろう。その上で手倉森誠監督は、攻撃面でのプラスアルファを期待する。「ともにいいキックを持っているから、相手を押し込んだ際に攻撃のハンドルを司ってほしい」。仙台の「新顔」ダブルボランチに、仙台が今節託すものは多い。

 対する福岡のコンビは、おそらく城後寿と布部陽功。そのうち城後は、前節の九州ダービー(vs鳥栖)で同点、そして逆転ゴールを決め、今後の福岡の戦いにおける旗頭として一気に名乗りを上げた。思えば昨年、福岡の昇格の目が完全に絶たれた第4クール、ユアスタでの仙台戦後にリトバルスキー監督(当時)が名指しで「来季に向けて、100%キープしたい選手の一人だ」と語るなど、以前から期待の高かった福岡生え抜きのボランチも、今季はそのリトバルスキー監督から思うように出番をもらえず苦しんだ。しかしコーチ時代から城後を見てきた篠田監督の下で再びチャンスを得て、前節にはそれに応える2ゴールをマーク。183cm77kgの恵まれた体格でボランチの位置からゴール前のチャンスボールに飛び込んでくるスタイルを形容するならば、古い例えで良いのなら2002年日韓W杯での稲本潤一(現フランクフルト/ドイツ)か。
 別ポジションになるが、大ケガを負う前以上に頻繁に攻め上がり、鋭いドリブル突破からシュートまで積極的に仕掛けてくるようになった中村北斗の例も踏まえれば、筆者から見た篠田監督の印象は「選手個々に自らの長所を出させることでチームを作る監督」というもの。しかし長所の裏にはリスクもあるわけで、仙台としてはDFライン、そして前述のボランチ2人が福岡のこうした攻撃をしっかりと跳ね返した後、そのリスクを素早く突いていくことが求められる。どちらにしろ、両チームのボランチ周辺は90分に渡りにぎやかなものとなるに違いない。

 それはさておき、仙台のチームを追う身として思うことがある。
 試合のなかった2週間、筆者は久しぶりに、Jリーグについての一切を絶つ生活を送った。ここ最近続いていた辛い戦いぶりも一瞬頭から消し去った後、自分を待っていたのは、普段の週末と違うそれはそれはもう穏やかな週末だった。
 しかし、2週間ぶりに感じることとなった言い得ぬ緊張感。これこそマイフェイバリットなクラブを持つものの特権であり、日々の生活に張り合いを持たせる素晴らしいスパイス。刻一刻と戦いの時が迫る今、筆者はそのことを再確認させられた。このまま12月まで、どうかこの気持ちが途切れんことを…仙台も福岡も、周囲の想いは同じはず。
 だがこれから続くのは、ずばりその想いが燃える炎の吹き消し合い。いわば、生き残りを賭けた戦いである。

以上
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