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【J2:第34節 広島 vs 岐阜】プレビュー:エース不在を「0トップ」システムでカバーする広島。J1復帰に向け「広島のサッカー」にこだわり抜く(08.09.07)

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9月7日(日)J2 第34節 広島 vs 岐阜(18:00KICK OFF/広島ビ
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 日本代表としてワールドカップ最終予選を闘うエース・佐藤寿人不在の穴を、どう埋めるか。今季2度目となるこの課題提示に対し、ペトロヴィッチ監督は再び「0トップ」で解答を見いだそうと考えている。
 前線で攻撃の役割を担うのは、森崎浩司・高萩洋次郎・柏木陽介の3人。6月21日、佐藤寿が初めて不在となった水戸戦と同じメンバーとなる。あの試合( /jsgoal_archive/result/2008/0621/20080200030120080621_detail.html )での3人の関係は、決して悪くなかった。決定機を何度もつくったが、結果としてゴールネットを揺らせない。水戸戦を勝利に導いたのは「0トップシステム」に屈辱を感じていたFW平繁龍一が途中出場で放った2得点だった。

 ただ、当時と比較すると、3人のコンディションが違う。当時は高萩こそ好調を維持していたが、森崎浩は5月11日の福岡戦以降得点がなく、足の痛みも抱えていた。柏木も足の故障から復帰したばかりで、彼の魅力である運動量を発揮できる状況ではなかった。
 しかし、今は違う。森崎浩は水戸戦で1得点1アシスト、柏木は福岡戦・水戸戦の2試合で5点に絡む働きぶり。腰痛を抱えて状態が落ちていた高萩も前節は休養し、練習ではいつものアイディア満載のプレーを見せつけている。3人の状態は悪くない。
 課題である連係面も、水曜日の広島経済大との練習試合で露呈した課題を修正し、金曜日の練習ではバランスも良くなった。練習試合の時は「3人が三角形を崩さないように」(高萩)というポイントを意識していたが、それぞれが運動量豊富なタイプだけに、動きすぎて3人の間隔が開きすぎてしまう。ペトロヴィッチ監督も「3人が遠すぎて、コンビネーションが発揮できなかった」と指摘。流動性に満ちていた3人の動きに役割を明確化することで、距離感とコンビネーションの修正を図っていた。それが、金曜日の練習ではいい方向で作用し、「コンビネーションはできると思う」と言う柏木をはじめ、3人とも自信を持っている。「寿人がいないからゴールが決められない、と言われるのは悔しい」という森崎浩の言葉が3人の、いやチームの想いを代弁しているだろう。

 岐阜はここ8試合勝利がない苦しい状況だが、そのきっかけは広島戦だった。第24節では山形に2−1と快勝し、今季初の3連勝をかけて臨んだ次の広島戦で、岐阜は0−4の完敗。山形戦以降の8試合で4分4敗、3得点11失点と戦績が低迷。順位も8位から11位へとダウンしてしまった。
 ただ、岐阜はチームとして崩れているわけではない。湘南・仙台・鳥栖といった昇格を争うチームとは引き分けているし、1失点以下に抑えた試合が8試合中6試合と守備にも大きな不安はない。課題は「ゴール前の工夫が足りない」(岐阜・松永英機監督)ことだろうが、このチームには潜在的な爆発力がある。それは、1試合5得点を2度演じ、堅守を誇る山形から2試合で7得点を奪っている実績からも証明されているだろう。対広島戦を振り返ってみても、第2クールこそ完敗したものの、第1クールでは前からのアグレッシブなプレスが功を奏し、内容で圧倒して勝点1を奪っている。選手の広島に対するイメージにしても、決してネガティブな想いばかりではないはずだ。
 今節の岐阜は、広島の攻撃力を怖れずにラインをあげ、リスクを怖れずに前からのアグレッシブなプレスをかける積極的な守備を仕掛けていく戦術を採用する。広島の最終ラインからの組み立てを防ぐと同時に、高い位置でボールを奪ってカウンターを有効に作用させたい、というのが岐阜の思惑だろう。イメージはもちろん、甲府が広島に2−0で勝利(第31節)した闘いだ。

 ただ、今季最高の状態で岐阜戦を迎える柏木は「相手がどう闘ってくるかは関係ない。自分たちのプレーをできるかどうかが、一番大切。甲府戦の苦戦は、相手のことばかりを気にして、広島のサッカーができなかったこと」と語った。この言葉は、すべての選手たちの想いを代弁している。福岡・水戸と2試合連続して4点を叩き込んでいるのも、「広島のサッカー」を全員でやりぬいた結果。それが、選手たちの自信につながっている。
「J1復帰という目標をにらめば、この試合は非常に重要。勝点3が必要な試合だ」とペトロヴィッチ監督は言う。岐阜戦を制して、その勢いをもって山形との決戦(9/14@NDスタ)に臨みたい。そんな広島の思惑に対し、9試合ぶりの勝利を首位チームから奪って再び勢いを取り戻したいという岐阜の決意がぶつかる。明日の広島ビッグアーチは、熱い想いがスパークする激しい闘いとなるだろう。

以上


2008.09.06 Reported by 中野和也
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