9月7日(日)J2 第34節 鳥栖 vs 甲府(18:00KICK OFF/ベアスタ)
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まずは、以下の数字を見てください。
14、6、1、1、3、0、3、2、6、1、1、2、4、6
これは、J2ディヴィジョン33節が終了した時点での、上位チームとの勝点差です。
1位・広島と2位山形の勝点差は14もあります。2位・山形と3位・湘南の差は6、4位・鳥栖と8位・甲府は7差がついていることになります。ご存じの通り、1位と2位はJ1に自動昇格し、3位はJ1・J2入れ替え戦を戦う権利を得るわけです。最低でも3位で終わらなければ、J1に昇格はできません。3位までの勝点差は、鳥栖が1、甲府が8となっているので、今節の結果次第では、鳥栖が3位になる可能性もあるわけです。
残り試合と対戦相手を考えると、勝点差がわずかでも順位を入れ替えるのは至難の業です。ならば、上位との直接対決は、勝点差を一気に縮める好機となるわけです。ここにリーグ終盤の盛り上がりを見ることができ、チームの置かれた現実を知ることになります。
鳥栖は今季の対甲府戦に2勝と好結果を残せています。スコアは2戦とも鳥栖が2−1で勝利し、どちらも鳥栖が先制しています。鳥栖の4得点は、全てFW藤田祥史が決めています。甲府にしてみれば、同じ相手に3敗目を喫するわけにはいきませんし、先制点を藤田に決められる屈辱は避けたいことでしょう。今節を迎える甲府には、順位以上に鳥栖に勝たねばならない意地があるはずです。
迎え撃つ4位・鳥栖も、1試合消化が少ない3位・湘南との勝点差1ですので、昇格の権利を得るためには是が非とも勝点を3上積みしたいはずです。今節のベアスタは、過去の2戦同様に熱くなるに違いありません。
前節の鳥栖( /jsgoal_archive/result/2008/0830/20080200030720080830_detail.html )は、「この引き分けは、負けに等しい」と岸野監督が評価したように、勝点2を逃した内容でした。先制したものの、ミスが絡んでの逆転を喫し、残り時間わずかなところで追い付く内容でした。追い付く意地は見せたものの、「先制点で勝つサッカー」(岸野監督)ができなかったのです。2失点は、第25節・仙台戦以来のことです。失点さえしなければ、先制点で勝点3を得ることができるのですが、それもかなわず福岡と勝点を1ずつ分け合ってしまいました。
引き分けてしまった大きな要因は、前線からのプレスが後半に入って落ちたことと、それによる単発的な攻撃が増えたことによります。FWだけではなく、中盤も連動してボールを奪いに行く効率性も求められます。DFラインもできるだけ押し上げることで、争点に人数をかけることができます。鳥栖らしく、陣形をコンパクトにして、全員で攻守に連動性を持つことで、試合の主導権を握り、甲府に付け入るスキを与えないようにしたいものです。MF船谷圭祐が中央でボールを供給する役割を担い、サイドMFが期を見て前線に飛び出す回数を多く作ることができれば、後半に入って一気に運動量が落ちることはないでしょう。サイドDFの日高拓磨と谷田悠介も攻撃に加わることになれば、それだけ前線の運動量を抑えることもできます。今節の鳥栖のバロメーターは、連動した攻撃時間といえます。
対する甲府も、コンパクトな陣形でボールを動かして、ゴールを奪いに来るチームです。前節は、終了間際に1点は返されたものの、5得点をあげる完勝でした。その中心は、サーレスとマラニョンのFW2人です。長短を織り交ぜたパスで、相手を揺さぶりながら相手DFのスキを突いてゴールを奪うサッカーが、ここ数試合できています。第28節鳥栖戦(ベアスタ)に敗れて以来、3勝2分けと好調を維持しています。今節の鳥栖に勝って、さらに勢いつけたいところでしょう。
どちらも、前線からのプレスとパスをつないで相手を崩すことを身上に戦っています。相手を罠にはめるような華麗なサッカーではなく、相手ゴールにできるだけ近いところで泥臭くボールを奪ってシュートを狙う戦い方をします。それでも見ている側からすると、90分間に一瞬たりとも目が離せず、攻守の切り替えが早い試合となります。「人もボールも良く動くサッカー」と言えるでしょう。
とても楽しみな一戦は、18時にベストアメニティスタジアムでキックオフです。
チームプレーのサッカーでも、相手との相性や得手不得手な戦術はある。
しかし、それを勝敗の理由にしているようでは、真のアスリートとはいえない。
目の前の相手に全力でぶつかり、状況を見ながら駆け引きを行い、運をも味方にする強い気持ちで戦い続けるのが、アスリートとしての使命だろう。
それを支えているのは、プロとしての意地とサポーターの想いである。
リーグ佳境に入った今だからこそ、見ることができるプロのハートがある。
サッカーは、プレーだけで魅せるのではなく、選手の意地でも魅せることができるスポーツである。
以上
2008.09.06 Reported by サカクラゲン
J’s GOALニュース
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