8月30日（土）J2 第33節 Ｃ大阪 vs 徳島（18:00KICK OFF/長居）
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　第2クールでは白星を挙げるのに大苦戦したＣ大阪と徳島が、巻き返しを図りたい第3クールの3戦目となる第33節に、Ｃ大阪のホーム・長居で対戦する。

　第31節水戸戦では前半から攻撃的なサッカーを見せて、ホームで約2ヵ月半ぶりに勝利したＣ大阪。しかし、連勝を目指して臨んだ25日（月）の熊本戦では22本のシュートを放ちながら2-2のドロー。後半早々にMF乾貴士、香川真司のゴールで一時は逆転に成功したが、セットプレーから同点に追い付かれると、結局勝ち越すことができなかった。これで勝点を46としたＣ大阪は5位をキープしたものの、2位山形（同54)との差を縮められず、1試合消化の少ない4位湘南（同48）にも引き離されてしまった。

　もう後がないＣ大阪。残り12試合、J1昇格争いで生き残るために求められるのは、「勝つことだけ」（乾）。練習中にはレヴィー クルピ監督が選手たちに対し、これまでにないきつい檄を飛ばすなど、最下位の徳島相手とはいえ、今節は並々ならぬ決意で臨む一戦となる。

徳島には第19節で0-2と敗れているだけに、選手たちの勝利に対する思いも特に強い。FW小松塁は「最初から、前からアクションを起こして、勢いを付けたい」とＣ大阪らしく攻撃的に勝ちに行くことを誓い、DF江添建次郎も「徳島は下位でもしっかりサッカーをするイメージがあるので、それに打ち勝つ強い気持ちで臨まないといけない」とリベンジに燃えている。累積警告による出場停止で香川を欠くが、前節で3試合ぶりにピッチに立ったFW古橋達弥の復調は明るい材料となるだろう。

　その徳島戦でのキーマンとなるのが、7月に京都から期限付き移籍でＣ大阪にやってきたDF平島崇だ。徳島には美濃部直彦監督をはじめ、MF倉貫一毅、DF登尾顕徳ら京都時代にともに過ごした選手、スタッフが多いこともあり、「個人的にも楽しみ」と対戦を心待ちにしている。「自分たちがやることをしっかりすれば勝てると思うが、相手に合わせると立ち上がりから押されてしまう。始めから強い印象を与えられるよう、前から仕掛けていきたい」と気丈に述べる背番号34が、左サイドから若いチームを牽引する。今後の戦いでも重要なワンピースとなる、経験豊富な平島の活躍には注目したい。

　対する徳島は、第3クール2戦2分け。前節は上位を狙う仙台に先制されながら、終盤のアンドレジーニョのFKで引き分けに持ち込むことに成功。「踏ん張り切れたし追いついたことを評価したい」と美濃部監督も述べたように、第2クールでの1勝2分け11敗という低迷からは脱却しつつある。しかも、今回は第2クールで唯一勝利を挙げたＣ大阪との対戦。そのときからはエースストライカーのドゥンビアがいなくなったものの、「好きにやらせると技術はすごく高い」と平島も警戒する倉貫をはじめ、ソウザ、アンドレジーニョの両外国籍選手も徐々にチームにフィットするなど、戦力も上向き。虎視眈々とＣ大阪戦連勝を狙っている。

　今季の対戦成績は1勝1敗とイーブンのＣ大阪と徳島。3度目となる顔合わせは、互いに前回とメンバー構成に変化があり、これまでと違う展開も予想される。ただ、第3クールの反撃のためには、ともに決して落とすことができない大事な一戦ということだけは、間違いない。

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2008.08.29 Reported by 前田敏勝