8月30日(土)J2 第33節 甲府 vs 熊本(18:30KICK OFF/小瀬)
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第2クールの熊本戦(第26節、3−1、@小瀬)でデビューしたマラニョンとサーレス。素晴らしいデビュー戦だったのだが、第3クール序盤でその熊本を再びホーム・小瀬に迎える。しかし、前回と同じように勝てるとは思えない。ここ3節、熊本は横浜FC、福岡、C大阪と昇格争いに残ろうとするチームを苦しめる戦いが出来ている。甲府がその4節目になる可能性は充分にある。今の熊本は守備の粘り強さが出てきているが、最大の魅力は少ないチャンスに決めることが出来るストライカーの存在。広島の佐藤寿人と並ぶ16ゴールを挙げているFW高橋泰は3試合で4ゴールと恐ろしい活躍。4試合を振り返れば、6ゴールという量産ぶり。甲府で「高橋ストライカー塾」でも開いて欲しいくらい。高橋は来年、丘の上の家に行ってしまいそうな勢いだ。高橋の左右には天然素材の木島良輔、ユース年代の代表に名前を残し続けた中山悟志というストライカーもおり、高橋を完全に抑えることは難しくなりそうだし、ここが見所のひとつになるだろう。
第2クールの熊本戦(26節)終了時の甲府の順位は11位で、2位C大阪、3位鳥栖との勝点差は13(勝点が並んでいた)。第32節終了時点では勝ち負けと得失点が±0で順位も真ん中8位のイーブンパー。勝点差は2位山形に14、3位鳥栖に9と、2位との差は開き3位との差は縮まっている。しかし、4位の湘南が1試合少ないので、湘南の勝点を51(48+3)とすればその差は11で勝点は2しか縮まっていない。その最大の理由は「ミスター2連勝止り」という称号を与えられそうな戦いぶり。マラニョン、サーレスが加入してからの7試合で2度3連勝のチャンスがあったが、ともにモノにできなかった。まだ脆さが残っている。前節の山形戦も勝点1を拾って帰ることは出来たが、内容を見れば勝点3を持ち帰るべきだった。第4クールがないのだからハイペースで勝点3を積み上げていかないと昇格レースの仲間には入れてもらえないのだが、いまひとつ甘いのか、技術が足りないのか、試合内容に満足する癖が残っているのか。そこいらのオッサンに「100mを9秒台で走って欲しい」と言うような無理なことを望んでいる訳ではないはず。精一杯応援するから、12秒台前半で何とかお願いと言っているくらいのもの。過信をしないで謙虚に激しく戦えば出来るはず。
最近の甲府の変化はディフェンスラインに見ることが出来る。CBは秋本倫孝と池端陽介が不動かと思われていたが、今は池端に代わって山本英臣が安定という信頼を勝ち得ている。彼にとって本来のポジションではないが、決定的な凡ミスが起こる危険性は小さくなっているし、捌きでも貢献できている。誰かを試したり、刺激を与える選手起用をしたりする必要がなくなっている。選手の固定ではなく、能力によって起用することで顔ぶれがコロコロ変わらなくなってきた。安間監督が選手を評価するときの±のバランスが少し変わったのだろうか。
ともかく、残りは12試合。甲府は大型連勝がどうしても必要。今の先発選手を軸に精度とコンビネーションを高めて行くしかない。現実的には3位で入れ替え戦出場が目標になるが、草津(7位)、仙台(6位)、C大阪(5位)、湘南(4位)、鳥栖(3位)と甲府の上にいるチームの勝点が46から49の間に詰まっているので、どこかが負けてもどこかが勝ってしまう。だから3位との勝点差は大型連勝でしか縮まらない。3位集団の一人に追いついては抜くという頑張りを続けるだけ。甲府は連勝が苦手なクラブだが、大木前監督(現・日本代表コーチ)がよく言っていたように「一喜一憂しない」で、12月6日のゴール(第45節)まで気持ちを張り詰め続けていく厳しさと執念を身につけないと駄目だろう。
今節も絶対に勝てる相手ではないが、今節は100%勝たないと駄目な試合でもある。何回も書いているが、昇格のために許容されるであろう負け数(10敗)は既に消化しているし、前節は引き分けてしまっているからだ。9月には2連敗している鳥栖戦(第34節、アウェイ)が控えている。甲府のサッカーは確実に進歩しているし得点も取れるようになってきている。これからの進歩として要求したいのは、シュートを枠に蹴る技術と落ち着き、そして、FWが前に向かって仕掛ける姿勢をより積極的に発揮してくれることだ。それも、ボールを失わないための逃げのコースではなく、ゴールに向かって一直線に仕掛ける姿を見せて欲しい。相手の守備のバランスが整っているときはパスワークだけでは崩せないからだ。大西容平、マラニョン、サーレスの3トップはそれが出来るだけの能力は持っている。また、安間監督はサイドでクローズを作るオプションも選手に指示している。これも、守備のブロックに対抗する一つの方法。これらの進歩と勝利への執念を見せて、「マラニョン、サーレスが加入してからの甲府には勝てない」と熊本の選手に思わせる勝利を手にしたい。
以上
2008.08.29 Reported by 松尾潤
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