5月6日(火)J2 第12節 愛媛 vs 山形(13:00KICK OFF/ニンスタ)
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「ポンポンと決められて楽になった」と、前節のアウェイ岐阜戦を振り返った愛媛のMF江後。前半7分にMF赤井が愛媛のJ通算100ゴール目をゲットすると、25分にはボランチの宮原、27分には怪我から復帰したばかりの江後が岐阜のゴールに襲い掛かり、一気に畳み掛けた。その前のホームゲーム・C大阪戦では、先制したあとの連続3失点でサッカーの恐ろしさを思い知らされていたが、逆に今度は「ポンポン」と立て続けに3得点。
一見すると呆気ないほどのゴールラッシュだったが、これも6試合勝利から見放されて苦しみぬいた末につかんだ成果だ。「前の試合まで悪い形でボールを失って失点していたので、1点目のあとは意識して裏へのボールを入れた」と赤井が振り返れば、「前からもう一度行くことを徹底しつつ、無駄追いはしないように気をつけた」と宮原が指摘したように、愛媛の選手たちは先制したあともしっかりとリスク管理を行いながらゲームを運んだ。
そして「今までのウチに足りなかったFWの動きを内村選手と話したら、それは裏に抜けて相手のDFに怖さを与えることだった」という横山の言葉通り、1点目は内村が、2点目は横山がサイドのスペースを突いて得点の起点に。さらに3点目は中央で横山がタメを作ったことで生まれたスペースに江後が走りみ、豪快に左足一閃。横山が今季FWとして初先発、江後は第5節の福岡戦以来およそ1ヶ月ぶりのスタメン復帰とは思えないコンビネーションのよさを披露してチャンスを作り続けた。
こうしてようやく長い未勝利のトンネルを抜けた愛媛が今節ホームに迎えるのは、広島を相手に7試合ぶりの敗戦を喫した山形。広島、愛媛とアウェイが続く瀬戸内シリーズの第1戦を落とし、主力の離脱にもかかわらず無敗で切り抜けた4月戦線から一転、5月は黒星のスタートになった。その一戦では、ここ6戦で2失点の堅守で広島を苦しめたものの、守備の要であるレオナルドが一発退場で今節は出場停止。攻撃では長谷川の1トップが孤立した形となり、広島にシュート2本に封じられての完敗となった。瀬戸内海を挟んだ広島と愛媛での連戦とあって広島戦後は山形に帰らず愛媛で調整を続けているが、この短期間で小林監督がどのようにチームを立て直すのか今節はその手腕が問われることになる。
その一方で愛媛は「この連戦は決して楽だとはいえないが、連敗を止めたことで勢いに乗るところだし、次も思い切ってプレーしたい」と語る宮原。山形とは逆に勝利に見放された4月とは違い、5月攻勢に転じたい愛媛にとって鍵を握る今節のホームゲーム。「結果が出てこそ自信もつかめるが、1回ではまだ足りない。次に勝ってこそだし、ホームで勝ちたい」と赤井が意気込むように、愛媛の選手たちがこだわるのはホームでの勝利だ。
前回のホームゲームではC大阪に大敗しながら、試合後も選手を励ましつづけた愛媛のサポーター。前節の岐阜戦では、愛媛でもパブリックビューイング(PV)を行い選手たちに声援を送った。愛媛のPVでは恒例となっているが、アウェイゴール裏で試合中に掲示するPV参加者数は800を超え、3度目の今回もアウェイのピッチで戦う選手を鼓舞し続けた。
だからこそ、今節はどうしてもホームで勝利の喜びを分かち合いたい愛媛の選手とサポーターたち。それでも「厳しい状況で勝てればチームが一回り成長できる」とDF石川が語るように、山形も瀬戸内シリーズで意地を見せてホームに帰りたいところ。どちらにとってもGW最後のこの一戦は、負けるわけにはいかない意地と意地がぶつかり合う展開になることは必至。一足早く、真夏のような熱気がニンスタを包み込みそうだ。
以上
2008.05.05 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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