5月6日(火)J2 第12節 福岡 vs 熊本(13:00KICK OFF/レベスタ)
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全42試合のうち10試合を終えて2勝2分6敗。前節、横浜FCに0−5と大敗した熊本が、今季2度目の九州ダービーに挑む。ゴールデンウィークの過密日程も終盤を迎えるが、ここで踏ん張れるかどうかが第2クール以降の動向を左右しかねない大事なゲーム。高すぎる授業料を無駄にしないためにも、もう一度原点に立ち返って積極姿勢で臨みたい。
その横浜FC戦、立ち上がりこそチャンスを作る場面も見られたが、先制点を奪われてからは自滅したと言っていいほど。ここ数試合で機能していた中盤も連戦の疲れからか効果的な働きができず、失点場面を振り返れば、個の能力にやられた部分もないとは言えないものの、イージーなミスからボールを奪われ、サイドをきれいに崩された形。
ひとつのミスが失点につながるという厳しさや、J1昇格を目標にしたチームの90分間の集中力、戦う姿勢、そして勝点を着実に重ねるためのゲーム運びを、10試合目にして改めて横浜FCに教えられたということになる。
対する福岡も前節、湘南に屈辱的な大敗(0−4)を喫した。それだけではなく、7節の岐阜戦では僅か5分の間に立て続けに4失点を食らうなど、チームとしてのゲーム運びに統一感が欠けている印象だ。8節の鳥栖戦以降は勝ち星がなく、J1昇格を狙うライバルからも大きく遅れをとっている。それだけに、熊本戦にかける思いは強いだろう。つまり、福岡にとってはダービーであることを差し引いても「絶対に勝たなければいけない試合」(湘南戦後のリトバルスキー監督コメント)となる。
熊本としては、そこを突きたい。
福岡はここまで17失点。そのうち10点を前後半の立ち上がり15分に奪われている(時間帯別得失点)。積極的な守備を掲げ、前からプレスをかける熊本に対し、序盤は先制点を取られまいとセーフティーに来るだろう。もちろん、早い時間に先制点を奪えるに越したことはないが、まずは先に与えないことを意識して、福岡を焦らしたい。グリフィス、大久保哲哉の2トップに前を向かせないこと、そして両サイドを含め、バランスを取って中盤をしっかりケアし、早めのクロスやミドルシュートに対しての『一歩』を出せるかどうか。スコアレスも含めて前半を同点で折り返すことができれば、自ずと流れは傾いてくるに違いない。
この試合のキーワードは『継続』。攻守両面で、いかに徹底した戦い方ができるか——。それが双方にとって鍵になる。『あと一歩』を出し続け、ラインの裏を狙い続け、ハードワークし続ける。自分たちのスタイルを信じ、ピッチで90分間表現し続けることができた方に、勝利のホイッスルは響くはずだ。
熊本がこの試合に勝っても、今節の順位で福岡を抜くことはできない。だが、これから始まるダービーの歴史に刻まれる、最初の勝点3を得ることができる。そしてそこには、サポーターにとっては勝点以上に欲しい『街の誇り』というオプションが、もれなく付いてくるのだ。
以上
2008.05.05 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
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