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【J2:第12節 福岡 vs 熊本】福岡プレビュー:難しい中で迎える九州ダービー第3戦。個々の責任を全うすること、そして自分たちを信じる勇気を持つこと。それが勝利の鍵を握る(08.05.05)

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5月6日(火)J2 第12節 福岡 vs 熊本(13:00KICK OFF/レベスタ
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 福岡は再び難しい状況の中で今シーズン2度目の九州ダービーを迎える(九州ダービーとしては第3戦目)。安定したかに見えた守備も湘南戦では4失点。チームは失意のうちに平塚を引き上げた。大敗の原因は、開始間もない時間帯にセットプレーでのマークミスから失った2失点。すべてはここにあった。しかし、チーム状況の厳しさを感じさせるのは、むしろ、そのあとの戦い方。2点のビハインド、タレイ、グリフィス、久藤清一らの欠場という事情があったにせよ、チームとしての一体感、やりたいことが最後まで感じられず、ただ湘南との間にあるチーム力の差を感じさせられるばかりだった。福岡は厳しい状況に追い込まれている。

 第8節の鳥栖との九州ダービーも同じようなシチュエーションで迎えた。意地と誇りを守るための戦いということ以上に、そしてJ1昇格のためにということ以上に、敗れればチームの存在意義さえ問われかねなかった試合。チームを襲うとてつもない重圧の中で必死で立て直しを図り、一体感をもって勝利を手にした。課題を残しつつも、自分たちの戦い方の手かがりを掴んだことを選手たちは口にしていた。しかし、それからわずか2試合で、チームは自分たちの方向性を失いつつあるように見える。

 そして福岡は、熊本との九州ダービーで再び自分たちの存在意義をかけて戦わなければならなくなった。グリフィス、タレイの復帰は好材料だが、湘南戦から中2日の期間では大きな修正をする時間はない。それでも、チームが立て直しを図るきっかけを掴むためには勝点3が最低条件。見方によれば、1週間の準備期間があった鳥栖戦よりも厳しい条件下での戦いとも言える。

 その戦いでどう勝利を得るのか。まずはサッカーの原点に戻るべきだろう。集中を切らさない。相手よりも多く走る。1対1で負けない。まずは個々の責任をそれぞれが全うすることに全力を注ぐことだ。仲間との連携も、チームとしての狙いも、すべてはそのサッカーの基本ともいうべき部分ができてこそ。その上で、いかに自分たちがトレーニングで重ねてきたことを発揮するか。勝負は相手あってのことではあるが、まずは自分たちの現時点での力をすべて発揮できるかどうかがカギを握る。

 そして、自分たちのやってきたこと、やろうとしていることを信じる勇気、自分と仲間を信じる勇気を持ってほしい。思うようにいかない中では難しいことかもしれないが、活路はそこにしか見いだせない。戦い方のベースも、そして勝利の拠り所も、結局は自分たちが積み重ねてきたもの以外にはないからだ。厳しいチーム状態で迎える試合は、すべてが思い通りにいくわけではないだろう。難しい試合になることも間違いないだろう。それでも、くじけずに勝利だけを目指してボールを追う勇気。それをピッチの上で見せてほしい。

「選手たちが頑張っている。チームとして一体感を持って戦っている。少なくとも、見ている人たちがそう感じられるゲームをしなければいけない。見ている人たちに選手の気持ちが伝わるゲームをしなければいけない」

 徳島戦に敗れたあとの雁の巣球技場での吉田宗弘の言葉だ。選手たちは今も同じ思いを持っているはず。その思いのすべてをレベルファイブスタジアムのピッチにぶつけてくれることを望んでいる。それがチーム立て直しへの一歩になるはずだからだ。

以上

2008.05.05 Reported by 中倉一志
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