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【J2:第1節 愛媛 vs 熊本】レポート:J初戦で戦えることを示した熊本と、欲しかった結果を手にした愛媛。互い課題が残りつつも今季の手ごたえを得た一戦。(08.03.08)

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3月8日(土) 2008 J2リーグ戦 第1節
愛媛 2 - 1 熊本 (14:04/ニンスタ/5,122人)
得点者:54' 田中俊也(愛媛)、63' 青野大介(愛媛)、80' 高橋泰(熊本)

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柔らかな春の陽射しに包まれた「ニンジニアスタジアム」。試合前には、そのネーミングライツ取得によってメインスタンドに掲げられたサインの除幕式が行われ、記念すべきオープニングゲームに花を添えた。愛媛が迎えた3年目のJ、相手となったのは新しくJに加盟したばかりの熊本。

「開幕戦ということでセーフティーに進めていった結果、前半は単調になってしまった」と愛媛のボランチ青野は振り返ったが、まず試合の主導権はセカンドボールを拾った熊本が握った。右サイドからは西森が、そして左サイドでは車智鎬が積極的に仕掛け、中央のFW中山や2列目から飛び出してくる小森田に合わせる形で再三にわたってチャンスを演出。前半10分には、FW高橋が愛媛のDF津田からボールを奪って素早く前線にボールを運び、最後は中山がシュート。わずかにゴールの右にそれてしまったが「やろうとしていたことが前半はできた」と池谷監督も評価したように、熊本は前半シュート8本(愛媛は2本)を放ち、試合を優位に進めた。

それでも「個人的には落ち着いて繋げると思っていた」と右サイドハーフの赤井が語ったように、ハーフタイムを前に愛媛も反撃開始。40分には青野と赤井、FW若林がダイレクトでパスを交換しながら最後はFW田中へ。シュートは枠をとらえられなかったが、ようやく愛媛にも攻撃のリズムが生まれてきた。

そして後半に入ると愛媛の勢いはさらに加速する。54分には若林が競ってこぼれたボールを青野が拾い、右サイドをえぐった赤井が折り返すと中央で待っていたのは田中。これを冷静にゴールに流し込み、愛媛が先制点を挙げることに成功した。この辺りから「フィジカル的に落ちてしまった」とDF矢野が反省したように運動量が落ちてしまった熊本。63分にはMF江後の突破を許し、折り返しはまたしても中央の田中へ。これはDF上村が体を投げ出して一度は防いだものの、こぼれたボールを青野が押し込み愛媛は試合を決める追加点を奪った。

勝利の予感もあった前半の戦いから一転、後半にはJの厳しさを見せつけられた熊本。しかし池谷監督が「やられっぱなしではなかった」というように80分には愛媛のDFラインがクリアをもたついたところ、FW高橋が持ち込み1点差まで追い上げた。「最後までヒヤヒヤした」と望月監督に言わしめたように、終盤はFW山内を投入して3-4-3で愛媛のゴールに襲いかかった戦いぶりは十分評価に値するし、試合後には熊本サポーターも拍手で選手たちの健闘を称えていた。ただ、敢えて言うならばこの届かなかった1点の差を埋める作業は容易ではない。そういう意味ではこれからは初勝利を挙げるまでが熊本の正念場。J2で他のクラブと十分渡り合っていける力は示したのだから、早く結果を出して自信を深めたいところだろう。

逆に自信という意味では最高の結果を手にした愛媛。「ここで負けると去年の二の舞になって自信をなくしてしまう恐れがあった」という望月監督の心配は杞憂に終わり、目標の開幕スタートダッシュの第一歩を踏み出した。それでも手放しでは喜べなかった前半の出来。早くも次節で対戦することになる強敵・広島戦までに「判断の共有」という課題をどこまで修正できるかが第二歩目を踏みしめる鍵となる。

胸を締めつけるような緊張感、希望と落胆。
様々な感情が交差する真剣勝負。
今日、新たなキャスト・熊本が新風を送り込み、今年もついにJの舞台が幕を開けた―。

以上

2008.03.08 Reported by 近藤義博
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