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【J1:第1節 横浜FM vs 浦和】レポート:小宮山のJ初ゴールが決勝弾に。本命・浦和が本調子となるのは、これから。(08.03.08)

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3月8日(土) 2008 J1リーグ戦 第1節
横浜FM 1 - 0 浦和 (14:05/日産ス/61,246人)
得点者:60' 小宮山尊信(横浜FM)

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 横浜F・マリノスがJ1優勝候補の大本命の浦和レッズを破り、最高のスタートを切った。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、松田直樹は渾身のガッツポーズを作り、他の選手たちも抱き合い喜びを爆発させた。中澤佑二は試合後のお立ち台で「まだ1勝しかしていないけど、最高!」と満面の笑みを見せていた。

 試合は前半から横浜FMが優勢に進める。3バックの栗原勇蔵、中澤、田中裕介は浦和の強力2トップ、高原直泰とエジミウソンを相手に、1対1の状況できっちりと対応。またワンボランチを務めた松田直樹は、浦和のトップ下、山田暢久に仕事をさせず、攻撃の芽を数多く摘んだ。

 また、攻撃面でもロペス、ロニーの新外国籍選手が機能。ロペスはスピードこそないものの、巧みなボールキープが光る。大島秀夫と2トップを組むロニーは、時折り中盤の位置まで下がるなど自在な動きで山瀬功治とロペスらと絡み、相手DFを悩ませる。

 右サイドの田中隼磨も得意の攻撃参加を再三に渡って披露。決勝ゴールは、彼のオーバーラップから生まれたものだった。60分、カウンターから右サイドをスピードに乗ったドリブルで駆け上がり、ゴール中央へクロス。それに対して浦和DFのクリアがはっきりしなかったところを小宮山尊信が中央で拾い、ワントラップ後に即シュート。低い弾道がゴール左スミへ突き刺さった。

 試合はその後、69分にロニーが2枚目のイエローで退場。横浜FMは10人での戦いを強いられる。しかし、「これで、やることが明確になった。後ろ(DF)は慌てずに集中できる状況だった」と中澤が言うように、横浜FMのDFが最後まで集中力を継続したのが勝因となった。
 浦和は69分に永井雄一郎、75分に田中達也を投入。攻撃の圧力を増し、80分以降は横浜FM陣内に攻め込み、85分に田中達、87分に高原がシュートを放ったがゴールネットを揺らすことは至らなかった。

「今日はチーム全体で守った。まず2トップに対して、怖がらずにしっかりマークできた。そこの意識の統一が3バック内でできた」と中澤が満足げに話したように、横浜FMの守りが光るゲームだったと言えるだろう。

 横浜FMが勝利したのは04年のチャンピオンシップの第1戦以来。だがそれから3年以上の月日が過ぎ両チームの立場は変わっている。中澤は「浦和は横綱で、うちは前頭とか小結」と例えていたが、浦和が本調子を見せるのはこれからだろう。浦和の選手たちは試合後、口を揃えて「まだ1試合目だし、修正して次の試合に臨むだけ」と冷静に試合を振り返っていた。また横浜FMの大島が「浦和のコンディションは上がっていない感じだし、個々の能力はやはり怖い」と語っているように、浦和の選手は徐々にコンディションを上げ、コンビネーションの完成度を高めてくるに違いない。また、ポンテ、三都主という"飛車角"的存在の2人がケガから戻れば本来のチーム力がフルに近づくはずだ。

 なお、この日は61,246人という大観衆が詰め掛けた。両サポーターの大音量の応援が圧巻だったことも付け加えておきたい。

以上

2008.03.08 Reported by 小林智明(インサイド)
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