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【J2:第1節 水戸 vs C大阪】プレビュー:1年を左右する一戦。仕上がり順調の水戸は昨年以上のアクションサッカーで昨季第51節の再来を狙う。C大阪は02年以来の開幕戦勝利で、スロースターターの汚名を返上できるか!?(08.03.09)

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3月9日(日)J2 第1節 水戸 vs C大阪(13:00KICK OFF/笠松
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 「ピンチではなく、チャンスですよ」。木山監督は迫り来る険しい戦いをそう見据えた。

 いよいよはじまる08年シーズン。水戸は木山新体制の下、新たな一歩を踏み出そうとしている。だが、いきなり厳しい戦いが続く。開幕5戦連続して、J1経験チームとの対戦。初戦の相手は今季のJ1昇格有力候補のC大阪である。苦戦は必至だ。しかし、冒頭の木山監督同様選手たちもこの挑戦に対して前向きに捉えている。「ここで勝てば自信につながる」(椎原)と口を揃え、崇高なるチャレンジャー精神を胸に3月9日13時を迎えることとなるだろう。「初戦はもちろん、最初の5戦は今年1年を左右するゲームになる」と赤星は胸の高鳴りを抑えながらおごそかな口調で語った。

 昨季培ったアクションサッカーにさらなる攻撃性を身につけることを掲げてスタートした今季の水戸。ここまでの仕上がり具合は過去にないほどの順調さを見せていると言っていいだろう。前線から11人が連動して激しくプレスをかけ、高い位置でのボール奪取を狙う。そして、ボールを奪えば素早く攻撃に転じ、相手ゴールを目指す。そうしたアグレッシブな姿勢がチーム全体に浸透しており、日々内容は向上しているのだ。2月24日に行われた鹿島とのプレシーズンマッチでは0対3で完敗。「やれなかった部分が多かった」と赤星が悔やむように力の差を見せ付けられることとなったが、そこでJリーグ最高峰の力を経験したことがチームを成長させた。「鹿島戦まで大丈夫だと思っていたことが、ダメだと分かった。そこで課題がはっきりして、やるべきことが見えてきましたね」(堀)。

 そして、1日に行われた大宮との練習試合でも先発メンバーを替えるまでの75分間は1対0でリード。最終的に2対3で敗れはしたが、「手ごたえがある内容だった」と木山監督はチームに及第点を与えた。ここまでの試合で鹿島戦を除いてはレギュラー組で戦った時間帯はいずれも無失点。「(J2で)十分やれる手ごたえはつきました」と木山監督は充実の表情を見せている。

 そして、けが人の少なさも仕上がりの順調さを証明している。現時点で主だったけが人がおらず、ベストメンバーで開幕を迎えることができそうだ。今週に入り、これまで別メニュー調整が続いた塩沢も完全合流。ベンチ入りは濃厚だ。「開幕ゴールを狙ってますよ」と鋭い目つきを見せている。塩沢だけでなく、どの選手も調子を上げてきており、開幕戦で過去最強の水戸の姿を見ることができるだろう。打倒C大阪の準備は整ったと言えよう。03年以来の開幕戦勝利を狙う。

 ただ、C大阪もこの一戦にかける意気込みは強い。今年は唯一無二の絶対的な目標であるJ1昇格のため、スタートダッシュは欠かせない。昨年途中から指揮を執る名将レヴィー・クルピ監督の下、選手の大幅な入れ替えもなく、昨年からの継続路線でチーム作りは行われており、太い芯の通ったチームとなっている。チーム力としては水戸よりも何枚も上であることは認めざるを得ない。

 しかし、開幕戦に弱いというジンクスがC大阪に暗い影を落とす。昨年は開幕3連敗を喫し、それがJ1昇格を逃す要因となってしまったのをはじめ、開幕戦で勝利を飾った記憶は02年までさかのぼらないといけない。それだけC大阪にとって開幕戦というものは鬼門なのである。そして、古橋や森島康がけがで開幕戦欠場が濃厚。さらに水曜日の練習試合で新加入のカレカまでがけがをしてしまい、開幕戦の出場が微妙になってしまったという。攻撃力低下は否めないだろう。また、クルピ監督はチーム作りの照準をシーズン終盤に向けていることを明言しており、開幕戦は万全な調子ではないという。これまでの練習試合でも内容は芳しくなく、チームとしての完成度はまだまだといったところだろう。

 ただ、それでもC大阪は強いということは疑う余地はない。攻撃陣にけが人がいるものの、その間に柿谷や白谷といった若手が猛アピール。練習から切れのある動きを見せている。そうした若く活気のある選手の活躍によってチームに勝利を呼び込めれば、チームは勢いづくことは間違いない。そういう意味でも重要な一戦となることだろう。

 水戸対C大阪。思い出されるのは昨季の第51節。前田前監督の下、水戸が内容でも圧倒し、1年間培ったアクションサッカーの結実と言える勝利をおさめた。その再来を水戸サポーターは願っている。鈴木和は言う。「昨年のサッカーはチームのベースとなっている。今季はそれ以上にならないといけない。だからこそ、開幕戦はいい内容だけでなく、勝たないといけない。勝てなければ昨年と一緒。勝ちきれるようにしたい」。勝つためのアクションサッカーを、今季の水戸は目指す。

 目の前に広がる無限の可能性。未来を輝かせるかどうかは選手たち次第だ。輝かしい未来をつかみ取れ。そして離すな。さあ、新たなシーズンの扉が開こうとしている。

以上

2008.03.08 Reported by 佐藤拓也
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