10月7日(日) 2007 J1リーグ戦 第28節
浦和 2 - 1 大分 (15:03/駒場/18,511人)
得点者:4' ワシントン(浦和)、60' 藤田義明(大分)、68' ワシントン(浦和)
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首位・浦和がホーム駒場で苦しみながらも2−1と大分を下した。これで9月15日から続いていたリーグとACLの7連戦を6勝1分け(リーグ4連勝)とした浦和。勝点を64として、残り6節、2位G大阪との勝点6差を保っている。
開始早々に先制しながらも追い付かれ、シュート数でも8対15と大分を下回る苦しい展開。それでも、最後はしっかりと勝利を手にしてしまうのが、いまの浦和の強さかもしれない。
オジェック監督が「強い精神力、闘争心を見せてくれた」と語るなら、山田、坪井(ともにベンチ)に出番がなかったことでキャプテンを務めた鈴木啓は「いい内容ではなかったが、しっかり勝点3を拾う試合ができた。(大分に攻め込まれる場面もあったが)最後のところでやらせなかった」と満足げに話した。
「ワシの能力の高さはウチの武器」(鈴木啓)。まさに、この日はワシントンで勝ったともいえる。4分、永井(ベンチスタートとなった山田に代わり右アウトサイドで先発)の右クロスを右足ダイレクトで合わせて先制弾を叩き出すと、1−1の同点で迎えた68分にはポンテが苦しみながらも中央に上げたボールをDFを背負いながら胸でトラップし、落ち際を技ありのハーフボレーで叩いた。
8月から9月にかけての約1カ月間、ケガの治療のためブラジルに一時帰国していたワシントン。9月15日の広島戦で復帰しいきなりゴールを決めたものの、その後は本調子とはいえないプレーに終始し、ゴールからも遠ざかっていた。しかし、大事な場面で完全復活を告げる価値ある働き。シュート3本で2得点、数少ないチャンスを確実に活かす『らしさ』を見せて勝負を決めた。
「1点目は永井からいいタイミングでクロスが来た。2点目はCFとして、いい仕事ができたと思っている。(久しぶりの2ゴール)これで乗っていけると思う」とブラジル人ストライカーはいつになく上機嫌だった。
苦しんだ浦和、守っては坪井に代わってネネが先発したものの、闘莉王、阿部との3バックで失点は最小限に食い止めた。
敗れた大分は、前節のG大阪戦に続き、上位チームに対しいい戦いを見せながらも、決定機を活かし切れずに惜しまれる敗戦。残留争いのなか、痛い連敗となった。
前線でボールを引き出し、攻撃の基点となっていたFW高松は「ワシントンが、ああいうプレーをするのは分かっていながら、防げなかった。ウチはフィニッシュに問題があった」と決定力の差を嘆いた。
60分には、左サイド鈴木慎のクロスから一時は同点に追い付くゴールを藤田が決めたが、そのあとが続かなかった。
チーム最多5本シュートを放ったMF梅崎は「ワシントン(の存在)は卑怯ですね。浦和には攻守に個の強さがあった」と振り返り、悔しそうな表情を浮かべた。
内容では大分に分があったものの、浦和のしたたかさがそれを上回った。首位対14位、試合内容は両者の順位にそぐわなかったものの、皮肉にも結果だけは順当なものとなった。
以上
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