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【第87回天皇杯3回戦 湘南 vs V・ファーレン長崎】プレビュー:湘南が九州の雄、V・ファーレン長崎を迎撃。かつての盟友との対決も見どころとなる一戦(07.10.07)

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10月7日(日)第87回天皇杯3回戦 湘南 vs V・ファーレン長崎(13:00KICK OFF/平塚
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 リーグ戦をおさらいすると、湘南はこれまでに勝点62を稼ぎ、目下7位につけている。見上げれば首位の札幌が勝点75、東京Vが71で続き、湘南がドローに持ち込んだ3位の京都と5位・C大阪がともに一試合少ない現時点でそれぞれ70と65、そのあいだには勝点69の仙台がいる。だが数字のうえでは離されてはいるものの、現状で抜きん出たチームはない。磐石を誇っていたはずの札幌がここに来て急失速し、京都と仙台は上位との戦いに不安を残す。勢いは東京VとC大阪にあるが、東京Vは要のフッキとディエゴにリーチがかかっており、C大阪とて上位陣との直接対決の分はけっしてよくない。すなわち、勝点63で6位につける福岡とあわせ、シーズンの行方はまだ予断を許さぬ状況といえる。転じて、札幌を圧倒し、劣勢を撥ね返してC大阪と京都から勝点1をもぎとった湘南に、残り8試合にドラマが待っていても不思議ではない。

 そうした期待感のなか、湘南が天皇杯3回戦に臨む。シーズンの過密日程の渦中にあるチームにとって、この時期のカップ戦は難しい。実際、湘南もJ2に落ちて以降、早々に姿を消すシーズンがあった。ましてや昇格争いを続けている者にあっては難しいゲームになるという予想を禁じえない。

 だが筆者のそんな胸のうちを諭すかのように、坂本紘司は清水や浦和などJ1勢との対戦まで進んだ過去のシーズンを引き合いに出し、「僕たちにとってJ1に繋がる試合」と語る。
「僕らはJ1で闘うためのトレーニングをやってきているし、J1が目に見えるしっかりとした目標となっているいま、天皇杯は自分たちが上でどれぐらいやれるのかを感じられるいいチャンス。このチームでJ1と闘いたいし、来季のJ1を目指している僕らにとって、つぎを見据えているからこそこの3回戦は落とせない。たしかに難しい試合になるとは思うが、トーナメントである以上、つぎのラウンドに進むことが重要。しっかり闘って、つぎに繋げたい」

 その湘南が迎え撃つはV・ファーレン長崎である。将来のJリーグ入りを見据える九州の雄は、有光亮太や原田武男、立石飛鳥といった元福岡勢をはじめ、フジタ時代の湘南を知る竹村栄哉、そして2年前まで湘南に在籍していた佐野裕哉ら元Jリーガーが多数在籍する。昨年は九州社会人リーグと全国社会人選手権で優勝を果たし、地域リーグでは決勝ラウンドまで駒を進め、JFL入りにあと一歩まで手をかけてもいる。今季のリーグ戦は現在1試合を残して3位と厳しい状況に置かれているが、今月開かれる全国社会人選手権、そして月末のリーグ最終節に向けてここでJクラブを叩き、弾みをつけたいところだ。

 原田や佐野を軸に展開する長崎は、リーグ随一の攻撃力を誇る。逆にディフェンス面において、とくに前後半の立ち上がりの失点には気をつけたい。対する湘南からすれば、持ち前の堅守で敵の攻撃の芽を摘み、しっかりと抑えたうえで得点機を確実にモノにしたい。トーナメント特有の雰囲気のなか、辛抱強く闘うことが求められるだろう。

 さて、湘南サイドからすると、かつての盟友でありV・ファーレン長崎の中心を担う佐野との対戦はとくに楽しみである。その点については坂本も否定しない。だが一方で、「闘う相手としては警戒すべき選手」と同窓ムードを一蹴した。あくまで勝ちにこだわり、先を見据えている。

以上

2007.10.06 Reported by 隈元大吾
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