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【第87回天皇杯3回戦 札幌 vs TDK SC】プレビュー:J2首位の札幌にJFLのTDKが挑戦するこの試合は、天皇杯の醍醐味を知る札幌サポーターの聖地・厚別での開催。札幌はフレッシュな選手の活躍に期待がかかる(07.10.07)

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10月7日(日)第87回天皇杯3回戦 札幌 vs TDK SC(13:00KICK OFF/札幌厚別
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ヤマザキナビスコカップ王者の千葉、新潟、甲府を立て続けに撃破し、J2チームながらもベスト4に進出し昨年の天皇杯で旋風を巻き起こした札幌。果たして今年の大会ではどういった戦いぶりを見せてくれるのだろうか。

ただし、チーム状況が芳しいとは決して言えない。リーグ戦では首位を走りながらも第3クール終盤から失速し、ここ最近は勝ち星に恵まれていない。42節こそ山形を相手に3−0のスコアで快勝し、これが復調のきっかけになるかと思われたが、先日の日曜日(9月30日)に行なわれた43節では東京Vに1−5で大敗。なかなか調子を取り戻せないでいるというのが現状だ。

今季の札幌はシーズン序盤からチーム全体のハードワークをベースに戦ってきた。加えてレギュラーメンバーをほぼ固定してきたこともあり、ここにきて他チームよりも疲労の蓄積が成績に影響してしまっているのだろう。台風の影響で順延された28節の徳島戦が第3クールの最後に組み込まれ、ここで過密日程を強いられたことも不運だったように思う。そして、この天皇杯3回戦の3日後にはC大阪とのアウェイゲームが待っているのだ。

そうした現状を踏まえ、この試合を前に三浦監督は「何人かリザーブの選手にも出場機会を与える」と、いくつかのポジションにフレッシュな選手を起用する意向を示した。MF川崎は「チームの戦術はしっかり身についている。そうしたなかで自分の特徴も出していければ」と意気込み、高卒ルーキーのMF岡本も「リーグ戦ではあまり貢献できていないので、試合に出られたら積極的にプレーして勝利に貢献したい」と力強く話している。こうした選手がここで調子や自信を得ることができれば、必ずやリーグ戦にも好影響としてつながるはずである。

その札幌に挑戦するのはJFLで現在14位のTDKだ。1回戦では山梨県代表の韮崎アストロスを8−0の大差で下し、2回戦では同じJFLで11位にいる三菱自動車水島を攻守両面で圧倒。前半で2点を奪い、後半は守備のバランスを高めることで三菱自動車水島FCの反撃を巧みにいなし、2−0の勝利でこの3回戦へ駒を進めた。

注目となる選手のひとりは昨季まで京都に所属していたFW松田だ。屈強な体格を生かして前線でターゲットになることもできるし、右足から放つシュートにはパワーがある。そしてMF池田も挙げておきたい。独特のボールタッチを生かしたドリブル突破には非常に切れ味があり、利き足である左足から繰り出すキックにも精度がある。2回戦ではその左足で先制点となる強烈なロングシュートを決めているため、この選手がボールを持った際にはその後の展開を注視したいところだ。そして松田と2トップを組むことが予想される富樫はスピードのあるロングスローを持っているため、TDKはこのプレーからも得点機をうかがうはず。10月1日に行なわれた、地元・秋田での国体では惜しくも準々決勝で惜敗してしまったため、TDKイレブンはその悔しさもこの天皇杯3回戦にぶつけ、虎視眈々とアップセットを狙うだろう。

天皇杯はノックダウン方式のトーナメント制。こうした一発勝負では、たとえ相手が各上だとしても勝つチャンスは充分にあるし、逆に、相手が格下であったとしても負けてしまうことは往々にしてある。そうしたカップ戦独特の魅力や難しさというのは、この試合が行われる厚別競技場をホームとする札幌サポーターには充分に染み付いているはず。なぜならば、彼らは昨年の大会でそうしたアップセットを立て続けにその目で見てきたのだから。まだまだ大会序盤の3回戦ではあるが、この札幌会場は引き締まった雰囲気の中で試合が行われそうである。

以上

2007.10.06 Reported by 斉藤宏則
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