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【J1:第23節 清水 vs 横浜FC レポート】選手交代が生きて勝負を掴んだ清水が3位鹿島を追い上げる勝点3。ジュリオ監督発采配の横浜FCはチャンスを生かせず(07.08.30)

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8月29日(水) 2007 J1リーグ戦 第23節
清水 1 - 0 横浜FC (19:03/日本平/14,167人)
得点者:'70 チョジェジン(清水)

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チーム全体として上り調子にある4位の清水が、監督が代わったばかりの最下位・横浜FCに完封勝利。チーム状況から言えば順当な結果かもしれないが、内容を見ればけっして清水が勝って当然というゲームではなかった。

市川が出場停止から戻った清水は、チョと矢島の2トップは変わらず、現状のベストメンバーと言える布陣。対する横浜FCは、月曜日に高木監督からジュリオ レアル監督に指揮官が交代。わずか2日の準備期間だったが、前節からスタメンを5人入れ替え、ベテランのカズ(三浦知良)と山口がスタメンに復帰して、カタタウが初出場となった。
システムは中盤をボックス型にした4-4-2で、守備のときは中盤の4人とDFラインの4人でコンパクトなブロックを作り、守り方に関してはこれまでの4-4-2時と大きな変化はないように見えた。

立ち上がりは、危機感の強い横浜FCが集中力の高いプレーを見せ、ホームの清水は「相手がどういう出方をするか見てしまった」(兵働)という面があり、比較的静かなスタート。どちらも組織的な守備の網を敷き、15分過ぎまでは大きな動きのない展開が続いた。
そんな中で先にビッグチャンスを作ったのは横浜FC。19分、右MFオ・ボムソクのサイドチェンジで左サイドバックの中島がフリーになり、アーリークロスにカズが飛びこんでシュート。これは、GK西部の好守に阻まれたが、サイドチェンジを意識していた横浜FCの狙いが形になった場面だった。

しかし、その後は清水のほうも徐々に攻撃のエンジンがかかり、2トップにクサビのボールも入るようになって、横浜FCゴールに近づいていく。26分の左CKからの青山のヘッド、31分のフェルナンジーニョのシュート、36分の藤本のヘディングシュート、44分の市川のシュート、46分のフェルナンジーニョのボレーシュートなど、いつ先制点が入ってもおかしくない時間帯を作った。チョと矢島の2トップがよくDFに競り勝ち、チャンスメークに貢献したが、枠に飛ばないシュートと横浜FCの身体を張った守りに阻まれ、前半は0-0のまま終了。

ただ、以前の清水であれば、後半に入って徐々に焦りが生じ、前がかりになったり足が止まったりしたところでカウンターから失点というパターンもあったが、この日はチーム全体が落ち着いていた。「前半からなかなかゴールを割ることができなかったけど、みんな(同じ攻撃を)やり続けるしかないと思っていたし、ゴールが入ることを信じてプレーしていた」と伊東が言うように、バランスを意識しながら我慢強く攻め続けていく。
もちろん、横浜FCも守るだけでなく攻めの姿勢を見せたが、そこは清水の守備陣が危なげなく抑え、何度か清水がチャンスを作るという展開が続いた24分、長谷川監督は勝負をかけるべく岡崎と戸田の2人を一気に投入。右サイドバックの市川を途中で代えるというパターンはこれまでなかったが、そこに戸田を入れた賭けが、わずか1分後に実った。
後半25分、清水のカウンター攻撃からフェルナンジーニョが右サイドを上がる戸田にパスを出し、戸田は迷わずワンタッチで折り返すと、DFの前に身体を入れたチョがワンタッチでゴール左に決め、清水がようやく先制点を奪った。戸田のクロスからチョが決めるという形は2試合連続。「ラッキーだと思う」と戸田本人は振り返ったが、我慢強く攻め続けて、ついに横浜FCのゴールをこじ開けたことは、チームとしての成長を示していた。

その後は、横浜FCが必死に攻め、清水の中盤とFWの間にスペースができたこともあって、横浜FCが押しこむ時間帯も作ったが、35分のCKのこぼれ球からの和田のシュートはわずかに左に外れ、39分の内田のシュートはバーに阻まれる。
42分には清水が右サイドバックに岩下を入れ、戸田をFWに上げるという逃げ切り策に出て、その後は落ち着いて1点を守りきり、2試合連続の完封で4連勝を飾った。

横浜FCとしては、組織の部分でも個人の部分でも集中力の高い守りを見せ、限られたチャンスを生かすことができていれば、十分に勝ち点をとる可能性があったゲーム。それだけに、ジュリオ レアル新監督も「これから始めるという基盤はできた」と手応えを口にした。
勝った清水にとっても、いろいろな意味で非常にむずかしいゲームとなり、すっきりとした勝ち方はできなかったが、そこで勝負強く勝点3を取ったことは大きな収穫。チームの勢いと自信を継続するというテーマは十分に達成できたと言えるのではないだろうか。


以上

2007.08.30 Reported by 前島芳雄
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