8月29日(水) 2007 J1リーグ戦 第23節
G大阪 5 - 1 鹿島 (19:04/金沢/16,152人)
得点者:'11 バレー(G大阪)、'23 遠藤保仁(G大阪)、'34 バレー(G大阪)、'47 播戸竜二(G大阪)、'69 ファボン(鹿島)、'73 播戸竜二(G大阪)
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5-1。2位のガンバ大阪と勝点3差の3位、鹿島アントラーズの試合は、予想を覆す、スコアに開きのある試合になった。
両者の明暗を分けたのは中盤の攻防戦。この試合を迎えるにあたりG大阪の西野監督は「互いに似たようなスタイルを打ち出す中で、中盤での攻防が明暗を分けることになるだろう」と話していたが、まさにその言葉通り。前線からの守備意識高く、相手の攻撃を封じながらコンパクトに中盤を構成し、個がミスなく前線へとボールを運び、フィニッシュをとったG大阪に対し、鹿島はその中盤でのパスミスを連発。ボールを奪っても、攻撃に転じるにあたってイージーなパスミスが多く見られたことで、リズムが見い出せず。逆にそのミスをG大阪に拾われて、カウンターを仕掛けられるという悪循環を繰り返した。結果、重なっていく失点に、うなだれるしかなかった。
G大阪にとっては正念場の一戦だった。浦和戦の黒星、横浜FC戦のドロー、そして川崎F戦の大敗と、毎年、夏場に強さを示すG大阪が、3戦白星なし。その間に首位・浦和との勝点差は4になり、3位・鹿島との勝点差も縮められた。
この状況を打開すべく、試合前々日に行った選手同士のミーティングでは約1時間にわたって互いの意見をぶつけ合った。個があまり主張することのないG大阪では珍しい時間。ゲームキャプテンDF山口の発案で「全員が今思っていることをぶつけよう」ということになったため、普段は口数の少ないMF二川や若いDF安田までもが積極的に口を開き、思いの丈を言葉にした。その中で見えたもの。それは、「全員が同じ気持ちで今の状況を戦っているということ(DF山口)」。ならば、あとは、それをピッチ上のパフォーマンスに繋げるだけだった。「取り返す時間が今なら、ある。それをみんなで取り返すだけ」ということに集中した。
実際、その思いを感じられる立ち上がりだった。
誰一人さぼることなく、前線からのプレスを徹底する。お互いの距離感でも序盤戦の好調時に見られたバランスが感じられ、ここ数試合に見られなかった球際の激しさも取り戻した。個がミスなく、当たり前のことをシンプルに繰り返した。そこから、攻撃に転じた際は、シンプルに、ダイレクトで、速い攻撃で仕掛け、決めるべき選手がきっちりとゴールをこじあけた。そこには、ここ数試合見られなかった『ガンバスタイル』が確かにあった。結果、5得点。それでも選手たちは、試合後、「続けていくことが大事」だと声を揃える。慢心があったとは思えないが、ここ数試合、一つ一つのプレーに見られた甘さ、緩慢さが苦戦に繋がっていたことを、痛感したから。と同時に、首位・浦和との勝点差が縮まった訳ではないから。『勝負はこれから』。選手たちの表情にその思いを汲み取りながら、それでもやはりうれしい4試合ぶりの白星だった。
以上
2007.08.30 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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