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【J2:第17節 水戸 vs C大阪 プレビュー】前節低調の出来だった両チームの対決。戦術、技術以前のハードワークが勝敗を分ける。(07.05.23)

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5月23日(水)J2 第17節 水戸 vs C大阪(19:00KICK OFF/笠松)
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 前節札幌戦は水戸にとって今季ワーストの内容であった。最終ラインが低すぎて前線との距離が開いてしまい、ボールがFWに入ったとしてもサポートが少ないという状態の連続。また、札幌に執拗に両サイドの裏へとロングボールを蹴られたことで両ウイングバックが下げられてしまい、攻撃の枚数が減ってしまうなど、チームとしてのバランスを欠いたまま試合を進めることとなってしまった。けが人や出場停止の影響もあり、特別指定選手として登録されたばかりの加藤をいきなりの先発起用せざるを得ないという状況を差し引いて考えても完成度の低いサッカーであった。

 その中でも最も残念だったのは攻撃的姿勢が低かったことだ。前半で0対2というビハインドを追いながらも後半は前半同様プレスの位置は低いまま。逆に札幌の激しい前線からのプレスを受けることとなり、ボールを前に運べなくなり、ダメ押しの3点目を決められてしまった。第1クールで見せていた「アクションサッカー」は完全に影を潜め続けてしまったのだ。

 今節に向け、とにかく課題は多い。まずは役割分担をもう一度確認することが必要である。3−4−3というシステムを採用する限り、相手は両ウイングバックの裏を狙ってくることだろう。その時にどうするかの意思統一をハッキリさせることが必要となってくる。ウイングバックが処理をするのか、それともストッパーが処理するのか、あるいはそこに蹴らせないように前線からプレッシャーをかけるのか。前節札幌戦ではいいようにボールを蹴りこまれ、無策のまま金澤と鈴木良は押し込まれてしまった。今の水戸の攻撃は彼らの力なくしては成り立たないだけに、彼らを高い位置に張らせたいところ。そのためにどういった守備をするのかということをしっかりと意思統一させて試合に臨みたい。

 そして、プレスの位置も高くしたい。「3−4−3だとリトリートしたところからはじめるしかない」と前田監督は語るものの、状況に応じては高い位置からプレスをかけないと厳しいだろう。リトリートした状態でボールを奪ってもゴールは遠く、得点機にはつながりにくい。前節札幌戦でも相手の高い守備意識によって、カウンターの芽は摘まれ続けた。なるべく相手のゴールに近いところでボールを奪って、素早くシュートへと運べなければ、ゴールを奪うことは難しいだろう。チームの調子が良かった時は「前から取りに行く」という意識が統一されていただけにもう一度その意識を取り戻して試合に臨みたい。

 何よりも第1クールで得たものを発揮しなければならない。わずか1勝に終わったものの、チームは間違いなく大きなものを得たはず。それを結果につなげなければ何の意味もなくなってしまう。とにかく「アクション」するサッカーをサポーターは望んでいる。第13節東京V戦のような、第14節徳島戦の後半のような前へ仕掛けるサッカーでC大阪を切り崩したい。前節が低調な出来だっただけに、今節は今季の水戸のアイデンティティーを懸けた試合と言っても過言ではない。まずはアグレッシブに戦い、そして勝ち点3を獲得する。その両方が伴って、はじめて第1クールの意義が正当化されることだろう。もう足踏みは許されない。

対するC大阪も前節は今季ワーストのパフォーマンスと言っていい内容であった。クルピ新監督の初陣となった試合。3−4−3でスタートしたものの、まったくチームとして機能せず、前半途中に4−3−3に変更。だが、それでもチグハグさは変わることはなく、愛媛の守備を崩すことができないまま、逆に2点を決められ、敗戦を喫してしまったのだ。

特に目立ったのは1トップ2シャドーというシステムの理解がされていないことだ。1トップの小松にボールが入ることは少なく、入ったとしても周囲のサポートが足らずに孤立してしまい、攻撃の起点になることができなかった。また、守備でも両サイドバックが中途半端な位置取りで相手のサイド攻撃を受けることとなった。そして、今節は前節孤軍奮闘していた左サイドのゼ・カルロスが出場停止。さらに厳しい状況へと追い込まれることとなっている。

だが、中2日ということもあり、大幅な戦術の変更は望めない。そんな状況だからこそ、チーム一丸となって試合に向かってくることだろう。戦術や技術を超えたハードワークができるかが試合のポイントだ。

それは水戸にとっても同じことが言える。「アクションサッカー」を志してはいるものの、その根底にあるものはハードワークに他ならない。そこで負けているようではどこのチームにも勝ち目はない。1人1人の運動量や球際の強さ、そして90分間集中すること。そうした当たり前のことを当たり前に貫いたチームが勝ち点3を得ることだろう。

以上

2007.05.22 Reported by 佐藤拓也
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