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【2007 横浜FC:シドニーキャンプレポート】充実のオーストラリアキャンプ。J1へのマイナーチェンジの土台は確実に築かれた。(07.02.02)

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「充実した合宿でした」。監督だけでなく、スタッフ、そして多くの選手が2月2日の練習試合後にそう口にした。1月25日〜2月2日までの9日間のシドニーキャンプで横浜FCは大きな手ごたえをつかむこととなったようだ。

 日本とは逆の季節ということでシドニーは今、夏真っ盛りである。キャンプ中に35度を超える日もあったが、その中でも選手たちは懸命に練習に取り組んでいった。27日まではフィジカル中心のメニューを組み、28日の休みを経て、29日からグループ戦術、そして30日、2月1日には練習試合を行い、着々とチームづくりは進んでいった。

 「まだ第一次合宿なので50%。ただ、このキャンプだけを見た時にはそれ以上の成果はあった」と高木監督が振り返るように、大きなけが人も出ることなく、日々チームの成長が見て取れるキャンプであった。それが最も表れたのが中1日を挟んで行われた2回のトレーニングマッチである。ほとんどグループでの練習をせずに臨んだ1回目の試合(対ブラックタウン・デーモンズ〈オーストラリア・プレミアリーグ(注)2部リーグに相当〉)では「試合前にチームコンセプトだけは説明した」(高木監督)状態で選手たちをピッチに送り出した。昨季の戦術同様、自陣でブロックをつくりながら守るというやり方こそ意識を感じることができたが、プレスをかける位置やポジショニングなどが曖昧で機能せず。試合後、高木監督も「いい感触ではない」と渋い顔をしていた。

 だが、その翌日の練習でプレスのかけ方の確認を徹底的にし、そして2度目の試合(対ペンリスネピアン・ユナイテッド〈オーストラリア・プレミアリーグ〉)へと臨むこととなると、チームは激変。「1試合目よりも選手たちは思った以上のことをしてくれた」と満足げな表情で高木監督は語ったように「まだ煮詰めないといけない」と監督は言うものの、昨季同様ブロックを形成しながらもプレスの連動性が取れるようになったのである。特に「既存の選手たちが新しい選手たちをうまく動かしてくれた」と高木監督が言うように山口、早川、鄭、吉野といった昨季から在籍している選手が声を張り上げ、選手を動かしてチームに連動性を持たせ、組織力は1日を挟んだだけで大きく飛躍することとなった。
 また、「しっかり守備ができるようになったので攻撃に出て行けるようになった」(高木監督)ため、攻撃面でも2列目からの飛び出しでチャンスをつくる形が増え、内田や玉乃といった選手たちが次々とチャンスをつくり出していった。1トップで起用された久保が「孤立しすぎた」(奥)という課題こそ残したが、まだ攻撃面での練習を何もしていない状態としては上々の出来だったと言っていいだろう。「我々がこれからやるサッカーに対しての共通理解が縮まったキャンプだった」と高木監督も納得の表情とともにオーストラリアキャンプは幕を閉じることとなった。

初のJ1での戦いに挑む横浜FC。昨季以上のレベルアップが求められる中、その土台は確実に築かれた。そして、さらなる積み上げがこれから行われようとしている。2月3日からチームははじめての専用練習場となる戸塚グラウンドで調整し、2月7日に第2次合宿の地、熊本へと旅立つ。そこで完成形は見られることとなろう。

以上

2007.02.02 Reported by 佐藤 拓也

★横浜FC シドニーキャンプの様子は【フォトコーナー】でもチェック!
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