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【2007Jクラブ始動!:水戸レポート】5年目の前田体制がスタート。U-22日本選抜に選ばれた小椋の存在が刺激となり、チームに活気がみなぎっていた(07.01.13)

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晴天に覆われたホーリーピッチにMitre社のウエアに身を包んだ選手たち。いよいよ2007年の水戸ホーリーホックがスタートした。「正月に入った毒を抜いてやりますよ」とピッチに現れたのは今季で5年目の指揮となる前田秀樹監督。いつもの笑顔での登場に大勢集まったサポーターからも熱い拍手が贈られた。
ただ、この日はチームとして今季最初の顔合わせということもあり、選手たちもどこがギクシャクした雰囲気。ウォーミングアップから特に新加入選手たちはどこか居心地が悪そうであった。だが、そうした選手たちにいちばん気を配っていたのは前田監督であった。「城(彰二)はけがで辞めたの?」と横浜FCから移籍してきた金澤大将に問いかけ、「大学選手権はどこで負けたの?」と明治大学から加入した森賢一に話しかけるなど、選手1人1人と対話をすることで、選手たちの緊張感を和ませていた。
「昨年はけが人を多く出してしまったので、今年はスロースタートして、リラックスしながらコンディションをつくっていきたい」という前田監督の言葉通り、この日は軽めのフィジカルトレーニング中心。選手たちは8kmのランニングを行い、その後にミニゲームを行い、練習は終了した。

そんな中、1人軽快な動きを見せていた選手がいた。小椋祥平だ。今月末に行われるカタール国際トーナメントに出場するU-22日本選抜に選出。クラブ史上はじめて日の丸をつけて戦うこととなったのだ。その合宿スタートが15日に控えており、さらに横内昭展監督からも「実戦で戦える体をつくってこい」と言われており、すでに体は出来上がっている状態だという。その小椋に対し、前田監督が「ウチは裕福なクラブではないが、努力すれば報われるということを彼は証明してくれた。今年はさらにそういう気持ちを強くもって戦ってほしい」と言葉を贈り、また、キャプテンの吉本岳史は「小椋のU-22日本選抜はみんなの刺激になる」と言っており、彼のチームに与える影響力はかなり大きいようだ。
だが、小椋だけでなく「ポジション争いは激しいけど、今季はまず試合に出て結果を出したい」(木村純哉)と他の選手たちの目はすでに鋭い。すでにレギュラー争いの戦いははじまっていると言ってもいいだろう。「順位などの目標はない。とにかく目の前の試合を勝つことが目標」と前田監督が言うように、とにかく1日1日を大切にすることが勝利の秘訣である。開幕までまだ2ヶ月近くあるが、不要の日はない。最高のシーズンにするためにも、日々の努力を怠らないことが重要だ。初日は終わった。だが、戦いの火蓋はすでに切って落とされているのだ。

【練習始動日 終了後のコメント】
●前田秀樹監督
「いつも通りの初日ですね。でも、昨年はけが人が多く出たので、今年はスロースタートでリラックスしながらコンディションつくっていきたい。第1合宿に入るまでは厳しくしないで、徐々に上げていく。ミーティングではとにかく感動を与える試合をしていこうと話しました。たしかにウチは環境が調っていないけど、揃わなきゃできない選手はいらない。揃ってない中で自己管理ができることがプロとして必要だと話しました。市民から応援してもらえる選手になってほしい。
今季のサッカーについて、ミスを恐れずにトライをしていこうというのは変わりません。ただ、もっと個人を鍛えなきゃいけない。今季は攻撃を重視するので、アイデアを持った選手を育てたい。とにかくボールを失わないように、状況判断をしっかりできるようにトレーニングをしていきます。それが今のウチの課題でもありますから。
今季の目標は順位とかではなく、とにかく目の前の1つずつを勝っていくということだけ。それができれば自ずと結果もついてくる。勝つ意識を強く持てるようにしたい」

●吉本岳史選手
「正直、今日の練習はきつかったです。メンバーも変わったので、コンビネーションをこれから合わせていきたい。合宿などを通して新たな選手の癖を探りながらやってきたい。昨年よりもチームは若くなった。若いというのはいいところも悪いところもある。いいところがより出るようにしていきたい。小椋がU-22日本選抜に選ばれたことは刺激になっている。彼自身も成長して帰ってきてほしい。活躍すれば上に行けるということを彼は証明してくれた。今年もキャプテンをやります。今日のミーティングで監督からも言われました。若い選手たちをしっかり引っ張っていきたい」

●小椋祥平選手
「今年はカタール国際トーナメントのU-22日本選抜に選ばれたので、そのチャンスを生かすのも自分次第だと思っています。そこから五輪代表に入りたいですね。今はそこに気持ちを全部入れて、帰ってきたら水戸に気持ちを切り替えようと思ってます。U-22日本選抜の横内監督からは「試合はすぐはじまるから実戦で戦える体をつくってこい」と電話で言われました。最初に選出の話を聞いたのは鬼塚強化部長からで、すごくうれしかったんですが、その後に公式リリースがなかなか出なくて、ドッキリかと思いました。そうしないと俺が手を抜くとでも部長は思ったのかなと。でも、正式に選ばれてすごくうれしいです。自分にしかない守備の粘りなどを出して、さらに上に選ばれるように頑張りたいと思います」

●木村純哉選手
「練習はきつかったけど、今年は自分に勝つために頑張らないといけない。シーズンオフは木澤コーチのメニューをこなしてました。かなりきつく、精神的にもやられましたね。でも、体力は上がったと思います。今年はポジション争いは厳しいけど、まず試合に出て結果を出したい。それができないと生き残っていけない。立場的にも1年目という甘えももう許されない。自覚を持って頑張らないと後はない。なんとか乗り越えて成長したいですね」

●金澤大将選手
「チームの雰囲気は、まだ分からないですね。これから徐々に馴染んでいくと思います。体はそこまでつくってきてないです。練習の中でつくっていこうと。でも、僕は走りには自信があったんだけど、今日の練習で厳しいかなと思ってしまった(笑)。とにかく今年は勝負の年。死ぬ気で頑張ろうと思ってます」

●平松大志選手
「シーズンオフは、けがしない程度に体をつくってきました。昨年はけがが多くて、チームに迷惑をかけてしまったので、今年はとにかくけがをしないようにしたい。今年で2年目。昨年はただガムシャラに試合に出ようと自分のことだけを考えてしまっていた。でも、今年はもっとチームのことを考えて、チームに貢献できるように頑張りたい。やってやりますよ!」


以上

2007.01.13 Reported by 佐藤拓也
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