雲ひとつない午後の陽射しがまぶしい。突き抜ける冬晴れのなか、湘南の練習場・馬入ふれあい公園サッカー場からほど近い平塚の海岸で、湘南の2007シーズンは始動した。例年になく早い1月10日からのスタートとなった理由を、菅野将晃監督は「志」という短い言葉に込めた。
「昨シーズンの我々には、足りない部分があった。現実を踏まえ、高まっていかなければならないという自覚、サッカーにすべてを捧げる覚悟をもって、みんなで厳しい闘いに挑む。昇格という『志』に、前向きに向かっていく」
今季は元日本代表の斉藤俊秀(清水)やF東京から移籍のジャーンら11名の選手が新たに加わり、期限付き移籍していた柿本倫明(C大阪)と中里宏司(広島)が1年ぶりに復帰した。また浅野哲也ヘッドコーチをはじめ、スタッフにも3名の新しい顔ぶれが名を連ねている。
指導者として招かれた浅野ヘッドコーチもまた、言葉に決意をにじませる。
「選手それぞれが持っている才能やプライドを引き出すサポートをしたい。ハードワークを持続し、崩れそうになったときに自ら立て直せるメンタルが必要。昨シーズンもゲームの内容はよかったし、若い選手たちも含めて才能に恵まれている。難しくなるのはこれからですが、期待と決意のほうが大きい」
13時過ぎにビーチのゴミ拾いから始まった初日は、ストレッチやランニング、さらに選手とスタッフが入り交じり、『足バレー』で汗を流した。他チームに先駆けた始動にも、選手たちは誰ひとり「オフが短い」という不満を抱いていないのだという。昨年、選手会長を務めた坂本紘司も、「1日でも多く触れ合うのはいいこと」と、早いスタートを歓迎する。
「今年結果を出そうと、みんな決意を新たにしています。コミュニケーションを図り、昇格をつねに頭に置いて、目の前の試合を闘っていく。チームを絶対に上にあげたい」
合流間もない斉藤も、「楽しくできた」と笑顔を見せた。
「これまでの経験をチームに還元するだけでなく、僕自身、磨きたい。いい相乗効果が生まれればと思います。11年間、同じチームにいて新たなモチベーションを欲していたし、新しい出会いは新鮮。自分自身の殻をさらに破りたい」
およそ1時間半をかけ、練習初日を終えた。汗を拭う菅野監督の表情は清々しい。
「素晴らしい天気に恵まれ、また今日集まってくれた多くのサポーターの方々にパワーをいただいた。いいスタートが切れました」
17日からは、沖縄で9日間のキャンプを張る。1日3部練習を基本に、若手選手については4部練習も検討しているという。志を新たに臨む新シーズン、早くも開幕が待ち遠しい。
以上
2007.01.10 Reported by 隈元大吾
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