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【第85回高校サッカー:準決勝 プレビュー】高い組織力の作陽。攻撃サッカーを標榜する神村学園。好ゲーム必至の国立競技場での第一試合(07.01.06)

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誰もが夢に見る「国立」の舞台。その緑のピッチにたどり着いたのは八千代高校、盛岡商業、作陽高校、神村学園の4校。そして第1試合で作陽と神村学園が対戦する。初出場ながら安定した戦いを続ける神村学園。主力の怪我というアクシデントに見舞われながらも高い組織力を武器に勝ちあがってきた作陽高校。国立はともに初めての舞台だが、互いに気負いはない。ここまで勝ち上がってくれば互いの力は五分と五分。いつもの自分たちのサッカーを相手にぶつけることだけに集中している。

夏のインターハイでは2回戦敗退。秋に行われた高円宮杯全日本ユース選手権でも予選リーグで敗退した作陽。だが、伝統の組織力は健在。むしろ、例年以上にハイレベルな感がある。今大会では、チームの中心である村井匠、宮澤龍二が怪我のために十分なパフォーマンスを発揮することが出来ない中、システムを変え、人を変え、そしてポジションを変えながらも確実に勝ち進んできたのは実力の証。「先発メンバーは当日の朝に決める」という野村雅之監督だが、誰が出ても変わらないチーム力は今大会一と言っていい。

「どんなチームにも合わせられるチーム」。野村雅之監督が評するように、作陽の特徴は、対応能力の高さと個人技を生かしたショートパスをつなぐ組織的なサッカー。村井の代役としてトップを務める桜内渚を起点にして両サイドに展開。そこから左右のMFが中へ切れ込んでゴールを陥れる。中でも抜群の存在感を見せているのが小室俊之。ここまでチーム最多の4得点を挙げており、「小室は点を取る感覚がある。押され気味の試合で力を発揮してくれますね」と野村監督も絶大の信頼を寄せる。

一方、4-4-2の布陣を基本にしながらも、トップ下に位置する西別府正成が高いポジションを取る3トップ気味の体制からゴールを目指すのが神村学園。最前線中央には鮫島翼が構え、左右のスペースに流れる遠藤省太がドリブル突破を仕掛ける。そしてタイミングよくオーバーラップしてくる左SBの柿原航平が攻撃にアクセントを加えている。高い位置からボールを追い込む連動したプレスも厳しい。心配されていた守備も塗木竜也、加藤竜也のCBを中心にまとまっており、ここまで1失点と安定感を見せている。

その戦い方はしぶとさが印象に残る。ここまでの3試合は決して簡単な試合ではなかったが、衰えぬ走力を生かして、相手の運動量が落ちたところを巧みに突いてゴールを上げてきた。スーパーサブ的な存在として2試合連続得点中の五領淳樹のキレのある動きは、準決勝でも作陽守備陣を悩ませるはずだ。「鹿児島県のみなさんの期待に応えられるようを次もしたい。修正するというよりは、今ある方向を変えずに突っ走っていきたい」(竹元真樹監督)。1点取られたら2点取るという攻撃的なサッカーで初の国立の舞台に挑む。
両チームのここまでの戦いを見る限り、初めての国立競技場にも浮き足立つことなく好ゲームを展開してくれることは間違いないだろう。「国立は特別なところ。国立のピッチを踏んだときに、どのような成長を見せてくれるかが楽しみ。本人たちがピッチに立ったときにいろんな物が見えてくるはず」(竹元監督)。両チームの選手たちが何を見つけ、それをどう表現するのか。準決勝は見逃せない対戦になる。

以上

2007.01.06 Reported by 中倉一志
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