11月11日(土)J1 第30節 鹿島 vs G大阪(15:00KICK OFF/カシマ)
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先週3日のナビスコカップ決勝で悲願の10冠を達成できなかった鹿島アントラーズ。壮絶な戦いの末、柳沢敦、野沢拓也が負傷。さらに8日の天皇杯4回戦・Honda FC戦でも深井正樹が左太もも裏、本山が左太ももをそれぞれ肉離れするとという事態に陥った。そんな中、迎える明日11日のガンバ大阪戦。柳沢と野沢は戦線復帰の可能性を残しているが、深井と本山は絶望的だ。パウロアウトゥオリ監督はいかにこの苦境を乗り切るのか。今こそ鹿島伝統の「堅守」を復活させたい。
2006年J1も残り5試合。いよいよ終盤戦に突入する。目下、勝点46で6位に位置する鹿島は、首位・浦和レッズを3差で激しく追走する勝点59の2位・G大阪をホームに迎える。
昨季は終盤まで激しい優勝争いを繰り広げた両者。だが今季はチーム状態に大きな差がついてしまった。鹿島は開幕ダッシュに失敗。小笠原満男のシーズン途中移籍や主力のケガなどで夏場以降、勝利を重ねられなくなる。優勝の可能性がなくなったことで、指揮官がナビスコカップタイトルに向けたチーム作りを優先したこともあり、10月はリーグ戦4連敗。順位も6位まで下がっている。一方のG大阪は開幕から好調で、つねに上位3強の一角を占めていた。ここへきて遠藤保仁の病気離脱はあったが、何とかチームを建て直し、浦和との激しいデットヒートを繰り広げている。2連覇達成のためにも、彼らにとっては絶対に落とせない一戦となる。
鹿島としてはまず確実な守備から入りたい。内田篤人はAFC・U−19アジアユース選手権(インド)のため、依然としてチームを離れているが、DF陣の核をなす岩政大樹、大岩剛、新井場徹らは健在。Honda FCを無失点に抑えたことで、ナビスコカップ決勝でジェフ千葉に2失点を食らった痛手からは立ち直っているはずだ。しかもナビスコカップ決勝と天皇杯と2試合を休んだフェルナンドも戻ってくる。彼が戻れば、青木剛が最終ラインに入ることも可能だ。G大阪の攻撃力を考えると、最終ラインもボランチもいいバランスで守れなければダメ。誰をどのように配置するかは最終的に指揮官が判断するだろう。
ケガ人続出の中盤は構成が難しい。ボランチにフェルナンドと青木が入ると仮定すれば、攻撃的MFはダ・シルバと増田誓志か、あるいは負傷が完全に癒えていない野沢拓也がプレーしそう。FW陣も柳沢が復帰できれば彼とアレックス・ミネイロがコンビを組む可能性が高いが、柳沢に代わって天皇杯で1ゴールを挙げている田代有三が先発することも考えられる。敵将の西野朗監督も今回ばかりはどんな陣容で来るか読みづらいはずだ。
最近の鹿島は得点力不足に悩んでいる。柳沢もアレックス・ミネイロもナビスコカップ決勝では不発。Honda FC戦では田代や深井がゴールしたものの、あくまで格下相手だったことを考えると楽観視はできない。G大阪は明神智和と橋本英郎という強固なダブルボランチが陣取るだけに、まずはこの網をかいくぐらなければならない。宮本恒靖率いる最終ラインはややラインが高めなだけに、柳沢やアレックス・ミネイロのスピードを持ってすれば背後を突ける。積極的にDFの裏を狙っていきたい。
もう1つの大きなポイントはサイド攻撃だ。G大阪には右サイド・加地亮、そして左にはU−21日本代表の家長昭博がいる。彼らの攻撃参加の積極性は説明の必要もないだろう。これを抑えつつ、鹿島がイニシアティブを取れれば、ゴールへの糸口が見出せるはずだ。特に右に入る新井場はG大阪出身。後輩に当たる家長に負けるわけにはいかない。熾烈なマッチアップは大きな見どころになるだろう。
G大阪も10月は足踏みが目立った。遠藤の離脱も大きな要因だが、優勝へのプレッシャーが選手たちの動きを悪くした部分もあるかもしれない。10月29日の第29節・清水エスパルス戦でようやくトンネルから抜け出し、4日の天皇杯・湘南ベルマーレ戦でも相手の猛追をうまくかわした。これでチームも自信を取り戻したはず。非常に高いモチベーションで鹿島に向かってくる。もちろん立ち上がりから猛攻をしかけてくるはずだ。先制点を取ったらG大阪は強い。鹿島にしてみれば、粘り強い守備で相手の攻撃を阻止し、苛立ちと焦りを誘いたい。そうすれば、試合のリズムは自然とこちらに傾く。そんな賢いサッカーができるかどうか。今、まさにかつての常勝軍団の真価が問われる。
鹿島の先発予想は難しいが、現状だとGK曽ケ端準、DF新井場、岩政、大岩、ファビオ・サントス、ボランチ・青木、フェルナンド、2列目・増田、野沢、FW柳沢、アレックス・ミネイロの見通し。G大阪はGK松代直樹、DFシジクレイ、宮本、山口智、右サイド・加地、左サイド・家長、ボランチ・明神、橋本、攻撃的MF二川孝広、FW播戸竜二、マグノアウベスの3−5−2だろう。
明日の鹿嶋地方の天候は曇り時々雨。最高気温は17度、最低気温が11度とかなり冷え込みそう。観戦の際には暖かい格好で出かけたいものだ。
以上
2006.11.10 Reported by 元川悦子
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