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【J1:第30節 福岡 vs 広島 プレビュー】博多の森で迎える大一番。満員の観衆とともに福岡は勝利を目指す。(06.11.10)

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11月11日(土)J1 第30節 福岡 vs 広島(15:00KICK OFF/博多球)
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 リーグ戦は1年間の積み重ね。どの試合もその重みに変わりはなく、一喜一憂せずに目の前の試合を戦うことが最大のポイントでもある。しかし、それでもなお、シーズンの流れを左右する大一番というものがある。チームの勢いを増大させ、置かれている立場を大きく変え、その後のリーグ戦の展開を優位にする試合。福岡にとっての第30節の広島戦は、まさにそんな試合になる。必要なものは勝利だけ。全てをかけて広島を迎える。

 天皇杯4回戦で京都を破った福岡は、リーグ戦・天皇杯を含めて現在ホームで4連勝中。ピッチの上で戦う選手と、熱い声援を送るサポーターが作り出す一体感は、相手チームに否が応でも博多の森が福岡のホームであることを意識させる。「博多の森劇場」。その雰囲気をそう呼ぶサポーターもいる。そして大一番を満員の観衆で迎えるために、9日にはクラブとサポーターが協力して福岡市内天神地区で観客動員キャンペーンを実施。最高の舞台を演出してチームを後押しする。

 一方、連日のように非公開練習を続ける川勝良一監督(福岡)は「何もない」と具体的なコメントを避けるが、ブルーシートで覆われたピッチの中からは選手たちの大きな声が聞こえ、チームの状態が良いことが窺われる。鬼気迫る迫力で最終ラインを守ってきた宮本亨が出場停止となるが、入れ替わるようにして守備の要・千代反田充がけがから復帰。また、ホベルト、佐伯直哉、中村北斗が激しくポジションを争うなど戦力も充実している。「誰が出てもできるように準備するだけ」(千代反田)。チームは万全の状態で大一番を迎える。

 そしてまた、広島も好調を維持して博多の森に乗り込んでくる。ここまで、やや出入りの激しい戦いを続けていたが、第29節の横浜FM戦、天皇杯4回戦のC大阪戦ではともに完封勝利。攻撃陣も2試合合計で6得点と爆発している。固い守備をベースに佐藤寿人、ウェズレイの得点力を生かす戦い方に変わりはないが、一時のような徹底して守りを固める戦い方からは脱皮。攻守にわたってバランスのいいチームに生まれ変わった。

 最も警戒すべき相手が強力2トップであることに異論はないだろう。佐藤とウェズレイの2人がたたき出した31ゴールは実にチーム総得点の7割を超える。常にゴールを意識して動き回り、一瞬の隙をついてピンポイントであわせる佐藤。キープ力があり、高いテクニックから力強いゴールを狙うウェズレイ。福岡にとっては、この2人に自由を与えないことが勝利への鍵。バランスの取れた守備網と、局面での激しいプレスで広島の武器を潰してしまいたい。

 互いの特徴をひと言で表せば「堅守速攻」。やや引いた位置にコンパクトなゾーンを形成し、相手が入ってくるところを捕まえてカウンターを仕掛けるという同じスタイルを持つ。いわゆる似た者同士の対戦だけに序盤戦はにらみ合うような展開になる可能性は高い。ゲームの鍵を握るのはやはり先制点。互いに堅守をベースに戦うだけに、先制点の持つ意味合いは普通の試合よりも大きい。その中で福岡に勝点8差をつけ、引き分け以上でOKの広島がどのようなサッカーを選択するのか。勝ち以外にない福岡が、どのタイミングで仕掛けるのか。両監督の采配も非常に興味深いところだ。

 福岡の勝利は、広島を残留争いに引き込み、自動残留の可能性を高めることを意味する。広島の勝利はJ1残留の可能性を高め、福岡を混沌とした残留争いの中に閉じ込めることを意味する。どちらにとっても譲れない試合。90分間、目が離せない試合になりそうだ。

以上

2006.11.10 Reported by 中倉一志
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