9月23日(土)J2 第41節 湘南 vs 札幌(14:00KICK OFF/平塚)
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攻守に献身する無尽蔵のスタミナと、切れ味鋭い動き出しで湘南に活力を与えているFW石原直樹は、自身が今シーズンに決めている7ゴールのうち、もっとも印象に残っているゴールの理由をこう語る。
「選手たちが同じ考えを持ち、みんなが感じていないとできないプレーだったから」
彼のいうプレーとは他でもない、連敗を止めた第25節・札幌戦の先制ゴールだった。ニヴァウドが梅田直哉に預け、梅田はすかさず相手DFの裏へパスを送る。この瞬間、すでに動き出していた石原はDFを背中にたやすく置き去りにし、飛び出したGKを掠めるループシュートを落ち着いて沈めたのである。その後、一度は追いつかれたものの、ふたたび石原が鮮やかなダイビングヘッドを見舞い、湘南が2−1で勝利したのだった。
この勝利を含め、過去3度の両者の対戦は、湘南が2勝1敗と勝ち越している。今シーズン初顔合わせとなった第9節の札幌ドームでは、札幌が4−1で快勝したものの、以後、前述の第25節と厚別の第31節は、いずれも湘南が勝点3を奪った。
湘南の変化のひとつは、端的に運動量だろう。石原を筆頭に、前から惜しみなく、且つ連動性を高めて相手の攻撃を封じる。とくに5−1で圧勝した厚別のゲームは顕著だった。最終ラインでパスを回しながらビルドアップを窺う札幌に対し、前からプレッシャーを与えパスコースを制限し、ボランチへの球出しさえ容易には許さない。相手を飲み込むコンパクトな守備が高い位置でのボール奪取を実現し、攻撃をも加速させた。一連のプレーは、石原が口にした「同じ考え」のもとに束ねられた組織力の賜物だった。ここ4試合は上位陣との連戦、くわえて過密日程の影響もあろう、勝ち星から見放されているが、目指すプレーを全うし、これまでと同様に札幌との対戦をつぎへの試金石としたい。
対する札幌は、最近の4試合だけを見れば1勝3分と、負けを知らない。神戸や仙台という上位陣とのカードが含まれていたことを踏まえても、状態は悪くないといえるだろう。エースのフッキも、2戦連続でゴールを沈めるなど上り調子の様子である。さらにU-21日本代表候補合宿に呼ばれたFW石井謙伍やトップ下の砂川誠、西谷正也らサイドアタッカーに、セットプレーで強さを見せるDF池内友彦と、役者は揃う。前からの守備も鋭い。知将のもとで醸成された強固な組織力がベースにあるだけに、ひとたび繋がればゴールまでの距離は近くなる。すなわち、両サイドの攻防とセットプレーの駆け引き、ことゴールに直結するDFとMFとの間の攻防は、勝負の肝となろう。
三つ巴の様相を呈している昇格争いだけでなく、以下に続くチームも僅かな勝点差のなかでひしめきあっている。現在7位の札幌はさらに上を、そして9位の湘南も彼らに食らいつくべく勝利を目指す。最終クールに突入したリーグ戦、まだまだ予断を許さない。
以上
2006.09.22 Reported by 隈元大吾
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