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【ヤマザキナビスコカップ 川崎F vs 千葉 千葉レポート】後半ロスタイムに課題のセットプレーから失点し、千葉が手中にしかけていた先勝を逃す。(06.09.04)

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9月3日(日) 2006 ヤマザキナビスコカップ
川崎F 2 - 2 千葉 (19:01/等々力/12,117人)
得点者:'11 ジュニーニョ(川崎F)、'75 坂本將貴(千葉)、'79 水野晃樹(千葉)、'89 ジュニーニョ(川崎F)
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この一戦に向けて、アマル オシム監督はミーティングで次のように話したという。

「川崎Fは自分たちができることとできないことを知っていて、戦い方が決まっている。うちはカウンター攻撃、ミドルシュート、セットプレーに気をつけよう」

しかし、試合開始後わずか10分、千葉はMF中島浩司がパスカットからドリブルで攻め上がり、ペナルティエリア前で味方へパスしたが、川崎Fにインターセプトされてしまう。川崎Fはカウンター攻撃を仕掛け、ドリブル突破したMF飛弾暁がFW黒津勝へパス。千葉の選手は川崎Fの選手をマークしながらボールを奪いに行ったが、奪いきれない。11分、ルーズボールを拾ったFWジュニーニョはマーカーの千葉のDF水本裕貴を振り切り、千葉のGK立石智紀をかわして左足でシュート。これが決まって川崎Fが先制した。

これは千葉にとって最悪のパターンだった。点を取ろうと前がかりになれば、川崎Fは千葉の背後のスペースを突くカウンター攻撃を仕掛ける。その形にはめられてしまえば、大量失点を食らう可能性もある。千葉は0−1の状況で敢えて守備の意識を高め、無理にディフェンスラインを上げて攻めに出るリスクチャレンジを減らした。結果的に、前半は川崎Fから11本のシュートを浴びることになったが、川崎Fのシュートミスにも助けられながら追加点を許さず、後半を迎えたことが大きかった。

川崎Fが押し気味に試合を進めるなかで、67分、千葉のアマル オシム監督はMFの工藤浩平と水野晃樹をピッチに送り込み、FWハースの1トップからMF山岸智との2トップに変更。「うちの右サイドにいる(川崎Fの)マルコンはあまり高い位置を取っていなかった。ボールを散らすことができる晃樹と工藤が入ったことは、右サイドのスペースを使って攻撃しろというメッセージだと思った」(MF坂本將貴)。前線で起点となる山岸のプレー、水野の仕掛ける動きと工藤の果敢なボールチェイスもあって、千葉の攻撃は活性化した。
75分、狙いどころの右サイドで水野とのコンビプレーから坂本が左足のグラウンダーシュート。これを川崎FのGK相澤貴志が押さえ切れず、千葉が同点に追いつく。その4分後、CKのボールをFWハースからショートコーナーの形で受けた水野は、クロスをあげるのではなくシュートを選択して右足を一閃。最近の千葉は思い切りのいいシュートが少なかったが、観客の鬱憤を晴らすような豪快なシュートで逆転ゴールを奪った。

だが、後半のロスタイムも2分経過後の川崎FのCKで、飛弾がヘディングシュート。これを千葉のGK立石がセーブするが、ボールがこぼれた先にいたのはまたもやジュニーニョだった。千葉は水本がジュニーニョの前に体を入れられず、ジュニーニョの最初のシュートはゴールポストに弾かれたが、2度目のシュートが決まって同点となった。

後半の半ばまで敗色濃厚だった千葉だが、最終的には2−2の引き分け。日本代表選手3人が不在のうえ、アウェイゴール2点を奪ったことを考えれば、まずまずの結果だろう。しかし、注意していたはずのセットプレーによるロスタイムの失点は猛省しなければならない。準決勝第2戦ではそんなイージーミスが今度こそ命取りになりかねないのだから。
以上

2006.09.04 Reported by 赤沼圭子
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