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【J2:第37節 愛媛 vs 徳島 レポート】逆転、そしてまた逆転。シーソーゲームの四国ダービーは愛媛、徳島、両者傷み分けのドローに。(06.09.03)

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9月2日(土) 2006 J2リーグ戦 第37節
愛媛 3 - 3 徳島 (19:04/愛媛陸/5,799人)
得点者:'33 田中俊也(愛媛)、'67 羽地登志晃(徳島)、'77 大場啓(徳島)、'82 田中俊也(愛媛)、'85 高萩洋次郎(愛媛)、'89 井手口純(徳島)
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タイムアップのホイッスルがなった直後、ピッチ上に次々と倒れこんだ愛媛、徳島両チームの選手たち。特に、再三のファインセーブで徳島ゴールを死守したGK高橋は、大の字になって寝転がり、しばらく起き上がることができなかった。
逆転に次ぐ逆転。そして意地と意地が激しくぶつかり合った、今回の四国ダービー第3ラウンド。結末は、最後まで誰も予想ができない展開となった。

ただ、前半に関しては今季2度のダービーと同じような展開をたどった。前回、前々回の対戦に続いて先にゴールを奪ったのは愛媛。27分にダービー男・愛媛のDF森脇のミドルシュートがポストを叩く。すると勢いに乗った愛媛は33分、MF高萩のクロスにFW田中があわせて先制。一方の徳島は、出場停止で金守を欠く愛媛の不安定なディフェンスラインに対してロングボールを放り込む。そしてDFとGKの連携のまずさを突き、何度か決定機を得た。しかし、運動量で勝る愛媛に徳島は次第に押し込まれ、失点後にはメンタル的にも落ちてしまうこれまでのダービーと同じ形を繰り返してしまった。

後半に入ってもその流れが大きく変化することはなかったが、ひとつのプレーが試合を大きく動かした。67分、徳島が中央から素早く展開したボールは途中出場のMF伊藤を経由し、最後にゴール前で飛び込んだのはFW羽地。徳島にとっては数少ないチャンスだったが、羽地がボールを体ごとゴールにねじ込んだ執念のゴール。「勝利しか認めない」「戦う気持ちをみせろ」これは徳島サポーターが掲げた横断幕の言葉。その文言通り、ここからダービーでの勝利にこだわった両チームの打ち合いが始まった。

同点に追いつきペースアップした徳島は、77分にはMF大場のゴールで逆転に成功。すると愛媛は82分、85分の3分間で再逆転。85分の得点で喜びを爆発させた愛媛のMF高萩が「これで勝てると思った」ように、スタジアムでは総立ちの愛媛サポーターも勝利を信じたことだろう。しかし、ダービー独特の雰囲気に「普段どおりのサッカーができなかった」とこの一戦を評した愛媛の望月監督。終了間際には徳島が、FKのチャンスからDF井手口が押し込むという劇的な形でダービーは幕を閉じた。

結果的には愛媛、徳島とも勝点3を逃してしまった傷み分けのドロー。シーソーゲームは、確かに観ていてスリリングなゲーム展開ではあった。しかし終わってみれば両者に悔しさ、そして課題が残るゲーム。
「気迫を前面に出さなければ」と勝ちきれない試合を振り返った羽地。その言葉を徳島の守備に当てはめるなら、求められるのは玉際での激しさ、ゴール前での集中力。ボールウォッチャーになった1失点目、寄せが遅くミドルを打たれた2失点目の守備は、なんとか次節までに修正したいところだ。逆に勝つしかない状況で見せた得点は、まさに気迫が表れた攻撃によるもの。得点を生んだサッカーの時間帯を長くしていくことができれば、徳島の勝点も伸びてくるだろう。

一方の愛媛は「自分たちでバタバタしてゲームを壊してしまった」と望月監督が振り返ったように、先制して試合の主導権を握りながら終始ピリッとしないゲーム内容。DF金守の不在が、結果的に大きく響いてしまった。次節はその金守も戻ってくるが、失点の4割近くがゲームの残り15分の時間帯。この事実はチーム全体で、もう一度見直してみる必要があるだろう。
今節の結果で次節対戦する草津に順位を追い越され、12位に転落した愛媛。まずは守備を立て直すことが、来週の直接対決で勝点3を奪う近道となりそうだ。

以上

2006.09.03 Reported by 近藤 義博
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