8月19日（土）J1 第18節 大宮 vs Ｇ大阪（19:00KICK OFF/駒場）
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リーグ戦を折り返し、大宮が年間目標の７位にようやく近づいてきた。
現在は勝ち点２６の８位だが「年間目標は５０だからある程度計画通り」と指揮官が納得を見せるところまでやってきた。このところ１１位→９位→８位とひとつ試合をする度ごとに順位を上げている。ただ、この２試合は京都、C大阪と下位陣相手の戦いだった。ここから３試合はそうはいかない。今節はG大阪（２位）次節横浜FM(10位)、川崎F（３位）と続く。横浜FMは現在１０位とらしからぬ順位にいるが、選手層や経験値を考えても侮れない相手。８月末の連戦で順位を上げるためには、勢いだけでなく試合内容も求められることになりそうだ。

昨年のG大阪との対戦では２試合連続で完封勝利を収めた。だが今季１度目の対決では１−３と完敗を喫した。しかも当時（３月２９日）はG大阪の日本代表勢は不在。新加入選手起用を試しながらも勝ちを狙いにいった試合だった。しかし、マグノ アウベス、フェルナンジーニョの両外国籍選手、そして途中出場の播戸竜二といったスピード系の選手に完全にやられた。大宮は桜井の1得点で一矢報いるも勝利にはほど遠い試合だった。

　今節のG大阪は加地と家長が出場停止。試合の前々日紅白戦後、右MFにはU-21代表を目指す寺田紳一が指名されたという。昨年末は司令塔も務めた攻撃センスあふれるフレッシュな存在には警戒したい。そして、何よりも日本代表でもあり、正確なキック、そして中盤の底で起点となる遠藤の存在は不気味だ。大宮にとってはここを抑えることが勝利への近道でもあるだろう。セットプレーからの失点の多かった大宮にとって遠藤の存在は正直怖いところだが、この２試合大宮は無失点勝利。もちろんこの２試合は下位との対決だったこともあるだろうが、どうやら悪癖でもあったセットプレーからの失点からも解放されつつあるようだ。今の大宮は「連係もよくなってきた」と波戸が言うようにメンバーが固まり、時間経過とともに相互理解が深められていることが無失点の背景にあるだろう。

　また、前節は伏兵的な存在が結果を出していることも勝因であった。C大阪戦で得点をあげた片岡はレギュラーを確保しており、対人の強さは三浦監督も絶対の信頼を置く。決して派手な存在ではないが、地道に相手をつぶすタイプだ。また７１分久永に変わって入った橋本早十は、藤本の負傷中にチャンスを掴みつつある３年目・２４歳のレフティ。今季、厚さを増した大宮の中盤でチャンスをつかむことは容易ではないが、徐々に存在感を増している。チーム力の底上げ、そんな言葉が当てはまるような活躍がチームを支える。

　大宮のメンバー的には前節累積欠場の波戸が戻ってくるほかは、大幅なメンバー変更なく試合に入ることになりそうだ。今節はホームということもあり、G大阪相手ではあるが今度こそ勝利を手に入れたい。

以上

2006.08.18 Reported by 了戒 美子