8月19日(土)J2 第34節 水戸 vs 柏(19:00KICK OFF/笠松)
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「こうなるのは覚悟の上だった」と前田監督は話す。前節仙台戦に敗れ、今季ワーストタイの4連敗を喫することとなった水戸だが、第3クール以降の水戸は変革の時を迎えており、その『生みの苦しみ』が出ているだけで、この結果に対して下を向いている選手は誰もいない。「4連敗は第1クールの時もしたけど、あの時と内容が違う」という吉本の言葉が表すように、結果こそ出ていないが、自らの成長を選手たちは確かな感触として感じ取っているようだ。
前節仙台戦、前々節横浜FC戦ともに中盤でのパスミスを奪われて失点。以前の水戸であったら早い段階でロングボールを蹴り、リスクを負わないサッカーを選択していたが、今は違う。「今はチャレンジする時。リスクを負って戦っている」と前田監督が言うようにボールを奪ってから中盤でしっかりとパスを回して攻撃を組み立てるサッカーへと、さらなるレベルアップを図っているのである。その『膿』が失点につながってしまっているのだ。実際、失点は増えているが、得点も増えているのも事実。仙台、横浜FCと鉄壁の守備を誇るチームから流れの中で崩して得点を挙げられるようになっており、「間違いなくチームは成長している」と河野は胸を張る。あとは「いかにつなぐところとそうでないところの判断をしていけるか」(河野)であり、前の2戦で知った痛みをムダにしたいためにも今節はその課題を克服しないといけない。
だが、一番の課題は2戦とも前半で2失点していること。これではいくら得点力が上がっているとはいえ、勝つことは難しい。「まずは前半。原点に戻って体を張って失点を抑えたい」と吉本は語っており、前半を失点0で抑えられるかがポイントだ。前の2戦ともに「ゴールを守ろうという意識が強すぎて人に当たれなかった」(吉本)こともあり、今節はボール所持者にアグレッシブにプレスをかけることが重要となる。攻撃的守備で柏の攻撃を防いで、「絶対に走り勝てる」(吉本)という後半勝負に持っていきたいところだ。
対する柏は前節今季最多の5失点を喫しての敗戦となったが、決して内容が悪いわけではなかった。特に前半はカウンターから新居にゴールを許してしまったが、前線からのプレスは効いており、迫力のあるサッカーを展開。今季の柏のスタイルを貫いての敗戦だけに大量失点を喫したというものの、チームの根幹はぶれることはないはず。さらに5失点ということがチームの精神面を引き締め、「下位相手だと気が緩む」(石崎監督)という弱点は見られないだろう。
水戸にとってポイントは柏の速いプレスをかいくぐれるかどうかだ。前節鳥栖は見事なパスワークで柏のプレスをかわし、カウンターに持ち込んでおり、その戦いが参考になるだろう。柏の前線からのプレスに押し込まれるようだと勝ち目はなくなるだけに、『水戸の心臓』椎原は「それを打開しないといけない。ボランチでしっかりゲームをつくれるかがポイント」と気合いを込める。第3クールで培ったパスワークが首位チーム相手に通用するかどうか。成長著しい『水戸の中盤』の真価が問われる試合となるだろう。
水戸は確かに成長している。だが、その間に愛媛、草津、湘南なども結果を出しており、決して成長しているのは水戸だけではないのだ。だからこそ、首位・柏に勝利して蓄えてきた力を見せつけたいところ。そして、集客に悩む水戸は「ホームで勝たないとお客さんは来てくれない」(吉本)こともあり、首位相手のこの試合は集客の絶好のチャンスなのである。首位チームに勝てれば盛り上がりを見せ、成績的にも興行的にも飛躍を見せることとなるだけに、水戸にとって「今後を占う大きな試合」だとキャプテンの吉本は力強く言い放つ。その強い気持ちを選手たちはピッチで見せてくれるだろうし、強い気持ちを持ってサポーターにもスタジアムへ足を運んでもらいたい。水戸を劇的に変える要素をこの試合の『勝ち点3』は持っている。みんなで飛躍のための『勝ち点3』をつかみ取ろう。
以上
2006.08.18 Reported by 佐藤 拓也
J’s GOALニュース
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