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【J1:第17節 新潟 vs 千葉 レポート】根比べの走り合いは、したたかさをみせた千葉に軍配。新潟は逆転を許して4連敗。(06.08.13)

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8月12日(土) 2006 J1リーグ戦 第17節
新潟 1 - 2 千葉 (19:00/新潟ス/41,487人)
得点者:'10 矢野貴章(新潟)、'65 クルプニコビッチ(千葉)、'66 佐藤勇人(千葉)
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ホームで相性のいい新潟だったが、千葉に逆転負けを喫した。これで4連敗。前半10分、中央付近のこぼれ球を拾った矢野貴章が先制ゴールを決める。後半に入ると、千葉はサイドを基点に攻め、20分、ペナルティーエリア付近でパスを回し、最後は中央に走り込んだクルプニコビッチが同点弾。1分後、新潟のパスをカットした佐藤勇人が決勝点を挙げた。

一瞬の攻防が試合を決めた。後半の20分過ぎ。肉体的には疲労が目に見えて表れ、精神的にはエアポケットができやすい時間帯。そこを千葉がうまく押さえ、新潟は流れを手放した。

千葉の同点弾は右サイドの攻撃から。ハース、山岸智と渡って、ペナルティーエリアの外からクルプニコビッチが右足で叩き込む。その流れを生かしたまま、1分後、今度は佐藤がエリア内でボールを奪取。GKと1対1を作って、きっちりとネットを揺らした。

2つのシーンで新潟は3週間ぶりの勝点3を逃し、千葉は敵地で貴重な白星を手にした。千葉の佐藤は「チャンスで決められたのが大きい」、新潟のMF本間勲は「同点にされた場面、エリアの外で守っていれば・・・」と悔やむ。

もっとも、新潟の内容自体は悪くはなかった。前半からアグレッシブに動き、巻誠一郎ら千葉の前線に仕事をさせない。簡単に前を向かせない状態をつくった。攻撃も守備からスムーズに移り、中盤の選手が飛び出した。前節までの3連敗の間、課題だった前線からのプレスの甘さ、攻守の切り替えを克服。千葉のアマル監督も「簡単な試合はさせてくれない」と、厳しい戦いだったことを認めた。

ただ、先制点の勢いを生かせなかったことも確か。前半10分の矢野のゴールは4試合ぶりの得点。しかもここまで先制した試合で黒星を喫したことはなかった。場所はホーム。一気に畳み掛けてもいい展開だった。そこで詰めを欠いた。鈴木慎吾、エジミウソンのシュートはマウスを捕らえきれない。リードを許した後半も30分の矢野のヘディングはクロスバー、松下年宏のシュートはわずかにポスト脇。決定機をつくりながらものにできなかった。「もう2、3点は取れた」。矢野は言う。

チャンスを生かした千葉は、単調になりがちだったリズムを後半に立て直した。両サイドで基点をつくって、ペナルティーエリア付近は流動的に攻める。「新潟のアグレッシブさはきつかったが、つないでいこうと思った」。巻誠一郎が言うように、自分たちの戦い方を通しながら、不十分だった部分を冷静に修正した。

千葉はここまで連敗をしていない。チームの完成度は着実に上がっている。苦しい状況の新潟は、内容のある試合を続けることが連敗脱出の手がかりになる。

以上

2006.08.13 Reported by 斎藤 慎一郎
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