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【J2:第19節 神戸 vs 湘南 レポート】開幕以降、16試合ぶりの出場となった平瀬智行(神戸)が終了間際に決勝弾を叩き込む!(06.06.03)

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6月3日(土) 2006 J2リーグ戦 第19節
神戸 1 - 0 湘南 (15:04/神戸ウイ/6,295人)
得点者:'87 平瀬智行(神戸)
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 気温28.4度。湿度42%と、かなりの蒸し暑さに襲われた一戦。立ち上がりから神戸がゲームのペースを握るが、深く敷かれた湘南DF陣の前になかなかゴールをこじあけることができない。ボールこそ回し、繋ぎはするものの、なかなかフィニッシュに繋がるようなラストパスを送り込めない時間帯が続く。それもあってか、ゲームを支配している感はあるにもかかわらず、放ったシュートは、わずかに6本。この他にも、フリーキックやコーナーキックから数多くのチャンスを作り出すものの、そのほとんどが味方にわたることなく湘南DF陣に弾き返される。

 これに対し守備に多くの時間を割く展開の中、同じく6本のシュートを放った湘南は、決定的な形を2度ほど作り出す。まずは、23分。負傷退場したFWアジエルに代わり10分からの出場となった湘南FW横山が、左サイドのMF佐藤からのクロスにあわせてヘディングシュート。更に終了間際の44分にも、右サイドDF富山からのクロスにFW横山が頭であわせる。結果的には、神戸GK荻の好セーブもあっていずれも得点には繋がらなかったが、そうしたシュートシーンだけを見ると、先制弾が生まれてもおかしくなかったのは、ボールを支配した神戸よりも湘南だったと言えるかも知れない。

 0-0で迎えた後半。立ち上がりすぐに好機を見いだしたのは神戸。50分。MF朴からの折り返しに、MF三浦が右足を振り抜くが、これは湘南GK小林が好セーブをみせてゴールを割らせず。以後も、中央からなかなか突破しきれなかった前半の反省をもとに、サイドを使うなど新たな攻撃の形を見いだす中で果敢に湘南ゴールを攻めたてる神戸だが、必死に身体を張る湘南DFの前に今ひとつ攻撃の形を作りきれない。その流れを変えようと、65分にはMF栗原に代えて、開幕戦以来の出場となるFW平瀬を投入。MF栗原のいたトップ下にそのFW平瀬を据え、更に73分にはFW近藤に代えて投入したFW茂木をトップに張らせるなど、フレッシュな顔ぶれによって前線に新たな彩りをもたらそうとする。だが、相変わらずボールを支配し、殆どの時間帯を相手エリアでプレーするものの、なかなかフィニッシュに繋がるようなラストパスを送り込めない。そうしている間にも時計の針は刻一刻と過ぎ、残り5分を示す。

 そのままドローで終わるかと思われた、87分。「ゲームを支配しながらも点を取れない」という、これまでにも何度かあった嫌な流れを食い止めたのは、途中出場の神戸FW平瀬だった。右サイドMF朴からの、「狙い通り」のドンピシャのクロスを、左ゴール前で胸トラップで落とし、狙いをすまして振り抜いたシュートが、勢いよくゴールネットに突き刺さる。

開幕戦以降、ベンチ入りすら出来ない中でも自身を見失わず、向上に努めてきた平瀬の意地、そしてプライドを垣間みたゴール。結局、これが決勝弾となり、過去、湘南に対して1分6敗だった神戸が初めて、湘南から白星を奪い取った。

以上

2006.06.03 Reported by 高村美砂
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