5月21日(日)ヤマザキナビスコカップ 磐田 vs 名古屋(15:00KICK OFF/鴨池)
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大混戦となったグループD。木曜日の甲府戦に敗れて土俵際に追いこまれた磐田は、予選最終戦では第2のホーム・鹿児島の鴨池陸上競技場に舞台を移し、すでに予選敗退が決まっている名古屋を迎える。
現在勝ち点7の磐田が準々決勝に進むためには、この試合で勝ち点3を得ることが絶対条件だが、同時刻に行なわれるC大阪vs大宮のゲームで大宮が勝つか引き分けるかすれば、得失点差による1位通過の可能性も残されている。ただ、勝ち点10で2位になった場合、2位グループの上位3チームに入れるかどうかは、他のグループの結果しだいということになる。
ひとつだけはっきり言えることは、磐田としては、単に勝つだけでなく、できるだけ点差をつけて勝ちたいゲームだということだ。
となると磐田にとっては、立ち上がりの部分、つまり試合の入り方が大きな課題となる。甲府戦では、立ち上がりで攻守ともにリズムが出なかったところをつかれて2失点し、そのビハインドを最後まで取り戻すことができなかった。今度の試合では、同じ失態は許されないし、早めにリードを奪って名古屋の焦りを誘いながら追加点を奪っていくというパターンに持ちこみたい。
日本代表の3人(川口、田中、福西)が抜け、村井もケガで離脱したため、メンバー的には苦しい面もあるが、甲府戦から大きなスタメンの変更はないと思われるので、今度こそ立ち上がりからエンジン全開といきたいところだ。大井や松井といった若い守備陣も、甲府戦後は悔しさを顕わにしていたが、内容的には手応えをつかんだ部分もある。この試合ではさらに気合いを入れてくるはずなので、そのあたりも楽しみのひとつと言える。あとは、甲府戦で決定的なチャンスを決めきれなかったという反省もあるので、その部分がどれだけ改善できるかという面にかかってくる。
一方、名古屋のほうは、日本代表の楢崎と玉田がチームを離れ、ボランチの金正友が出場停止。玉田がいないことでFW不足はさらに深刻になり、システム的にもメンバー的にも、どんな形でこの試合に臨んでくるのか予想しにくい状況にある。だが、結果はもちろんだが、内容的にも良い感触を残して中断に入りたいという思いはあるはずなので、磐田に合わせた戦い方をするというよりも、自分たちのサッカーを徹底してくる可能性が高い。
2週間前のリーグ戦での対決(5月6日12節)では、2-2の引き分けながらも名古屋のほうが良い感触を残しているので、良いイメージを持って試合に入れるだろう。その試合では、前半は名古屋のペースだったが、前述のように磐田のほうもそうした展開にはしたくない。その意味では、立ち上がりでどちらが主導権を握れるかが、最初の見どころになりそうだ。
結果が何より重要な磐田と、内容も求めたい名古屋。精神的な部分でも立場の違いがあるゲームだけに、お互いにむずかしい面もあるだろう。ただ、ここでしっかりと勝ちきるだけの力を、キャンプ地である鹿児島の磐田ファンもぜひ見せてほしいはずだ。
以上
2005.05.20 Reported by 前島芳雄
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■特J!プレイヤー: 前田 遼一選手(磐田)
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