5月21日（日）ヤマザキナビスコカップ 福岡 vs Ｆ東京（15:00KICK OFF/博多球）
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3月4日に開幕したJリーグも、あっという間に2ヶ月が経過。残念ながら、ヤマザキナビスコカップ予選リーグでの敗退が決まっている福岡は、この試合を最後に約2ヶ月間の中断期間に入る。開幕以来の課題である決定力不足を解消する方法はいまだに掴めていないが、それでも、与えられた戦力で最大の結果を求めるのがチームに与えられた使命。博多の森で迎える中断前の最終戦を全力を挙げて勝ちにいく。

福岡にとっては2点目が欲しいことに変わりはない。しかし、決定力に問題を抱えている現状の中では、まずは守備で辛抱すること。これがゲームの鍵を握ることになりそうだ。ここまでの試合では、流れの中で崩されるシーンが少ない反面、流れを読み切れなかったり、わずかな隙を見せて失点を喫することも多い。厳しいことを言えば、まだ守備面において改善の余地があるということ。決定力不足という課題が一朝一夕に解決できるものではないだけに、まずはこの部分を突き詰めることだろう。

F東京との前回の対戦（5月14日）を1−0で勝ちきったのも守備の安定があったからこそ。それが、相手を前に引っ張り出しておいて、空いたスペースを使ってカウンターを仕掛けるという本来のサッカーを展開することにつながった。今回もその再現を狙いたいところだ。けがで出遅れていた久藤に本来のプレーが戻ってきたことに加え、古賀が切れのある動きを見せておりカウンターの威力は十分。それだけに、今シーズン4度目の無失点試合を目指したい。

さて、前回の対戦では福岡の前にいいところなく敗れたF東京だが、5月17日に行われたナビスコカップ第5日目では浦和と互角以上の戦いを展開。福岡戦とはまったく別の顔を見せた。果たしてどちらの顔が本物か。福岡相手に真価が問われることになる。福岡同様、既に予選リーグでの敗退が決まっているが、同じ相手に連敗することは許されない。まして、リーグ再開後の相手が福岡ということもあり、ここで借りを返しておきたい。

最大のポイントはリスク管理。前回の福岡との対戦では、ボールサイドの反対側や、攻め込んだときに出来る裏のスペースへのケアが不十分で、これでもかとばかりに福岡にスペースを使われた。福岡の決定力不足に助けられた形で1失点ですんだが、大量失点につながりかねない展開だっだ。中盤を本来のワンボランチから、今野泰幸、伊野波雅彦のダブルボランチにすることが予想されるが、互いのカバーリングの意識をどこまで高められているかがポイントになりそうだ。

ナビスコカップという観点で見れば世間的には消化試合。しかし、中断後の巻き返しを図る両チームにとっては勝利が欲しい1戦。若い戦力を試すことよりも、ベストメンバーで臨んで勝利を手にすることが最も価値のあることだ。そういう意味では試合の重要性はいつもと変わらない。激しい試合になることは間違いないだろう。

以上

2006.05.20 Reported by 中倉一志
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■特Ｊ！プレイヤー： 久藤　清一選手（福岡）
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