5月21日（日）ヤマザキナビスコカップ 京都 vs 大分（15:00KICK OFF/岡山）
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京都のホームゲームとなるナビスコカップ予選リーグ最終戦は岡山・桃太郎スタジアムで、大分との対戦。
水曜日の川崎F戦に0-1で敗れたものの好ゲームを繰り広げた大分に、京都は前回の対戦（4月12日）とリーグ戦の第12節（5月6日）、共に1−2で敗れている。鹿島戦に続いて雪辱を晴らすことが出来るか注目だ。

京都はこの試合、攻撃の核とも言える加藤が出場停止で攻撃力に不安を残すことになる。鹿島戦で全得点に絡む働きをし、柱谷監督も「パウリーニョの決定力、斉藤の展開力、加藤の突破力は相手チームにとって脅威になる」と信頼を寄せているだけに大きな痛手だ。この試合、中払が入るか、渡邉が上がるか、星が入るか、柱谷監督の采配も気にかかる。

そしてもう1人、復調し鹿島戦で得点を決めた田原も出場停止となる。攻撃力を上げている京都にとってワイド、フォーワードのコマが足りなくなるのはダメージとなるが、斉藤、米田のバランスは試合毎によくなっている。
特に米田は鹿島戦でJ1初ゴールを決め、攻撃参加への意識も高めている。守備の貢献度も高く、J1の経験を重ねるごとに的確なアタックで相手の攻撃を遅らせるなど持ち味を出していて、この試合でも高いパフォーマンスが期待できる選手だ。

大分は前回の試合で、ジュニーニョの動きを封じ川崎Fに後半ロスタイムまで得点を与えず、高い集中力を見せていた。京都戦でもパウリーニョを徹底的に押さえに来るのは明白。京都はその負担を少なくするためにも、中盤の展開力が試される試合となる可能性は高く、米田、斉藤の攻撃の起点としての働きが要求されるだろう。

大分の攻撃の中心は高松。京都相手に2得点あげており、相性の良さも垣間見せる。京都は角田が期限付で古巣・京都に復帰、この試合での出場が濃厚だ。登尾のコンディションが上がっていないとはいうものの、鹿島戦では児玉がモチベーションの高いプレーを披露。周りとのコミュニケーションで抜群のラインコントロールを見せた。鹿島戦でアレックス　ミネイロ、本山の動きを制限させたラインコントロールで高松、オズマールをどれだけ封じるかも試合の行方を大きく握るだろう。そして、京都が注意すべきは梅崎で、トップ下の彼をボランチ、センターバックでどれだけ押さえられるかが試合のキーになるだろう。

これまで3−5−2のチームにマークのずれを見せていた京都。守備が安定したきたこの時期に、不安要素を一つずつ潰してリーグ再開に備えたいはずだ。
不幸にも大分戦では今年、過去2回とも京都は退場者を出し10人での戦いになっている。果たして11人で戦った時にはどうなるのか、最大の注目はこれだろう。

2006.05.20 Reported by　武田賢宗
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