5月17日（水）J2 第16節 草津 vs 神戸（19:00KICK OFF/群馬陸）
-ゲームサマリーはこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
J2試合結果を予想して賞品GET！ボーナスポイントの大チャンス！
----------

草津は、嫌な状況でホームに神戸を迎えることになった。

　２連敗中でチーム状態が下降線を辿る草津と、前節、札幌に６−１と大勝し上昇気流をつかみかけている神戸。両チームの現状は対照的だ。加えて、開幕戦で草津に苦杯を嘗めさせられた神戸は、その雪辱を晴らすべく高いモチベーションを持って挑んでくることが予想される。心身ともに万全の状態で敵地に乗り込んでくる神戸に対して、草津は開幕戦以上の運動量と気迫を持って戦わないと勝点は到底見えてこないだろう。

第１クール最終節となった13節・水戸戦をロスタイムの劇的な勝利で飾り、勢いに乗るかと思われた草津だが、その後、２連敗。前節も山形相手に受身に回り、チームの特長が発揮できずに敗れた。今節が神戸、次節は仙台と、上位との連戦となるだけに、草津としては、獲っておきたいゲームだったはずだ。

草津は、過去５戦で３得点４失点。３−４で負けた10節・湘南戦以降、守備の意識が高まり失点が減少した。しかし、ＤＦが安定する一方で、得点力不足に悩まされている。特にＦＷ陣の不振は深刻だ。３得点はいずれもＭＦ（チカ２、佐田１）が挙げたもので、ＦＷ陣は10節以降、ゴールを挙げていない。植木監督は第１クール終了時に「今年は中盤の選手の得点が多いが、やはり、核となるＦＷの選手にゴールを決めてほしい」と語っており、ＦＷ陣の奮起が求められる。

　ただ、ＦＷ陣の不振は、パスを供給する中盤以降の問題でもある。連敗した柏、山形戦は、ロングボールが多く、前線への効果的なパスが少なかった。島田へのサポート、両サイドの押し上げなど修正すべきポイントは多い。また、チカと中井の両ボランチの関係にも改善の余地がある。チカはここ３試合で２得点と攻撃力の高さを見せているが、チカが前線に上がることで中井が守備に回るケースが多く、チームとしてのバランスが崩れている気がする。草津は、これらの課題を一つずつクリアしていかなければならない。

　ゲームのポイントは、前節ハットトリックの朴をはじめ、絶好調の神戸３トップを草津の守備陣がいかに抑えるか。三浦、朴の両ウイングに対して、草津は左右ＭＦを含めて対応せざるを得ないだけに、神戸が主導権を握る展開になることは確実。神戸は、開幕戦で決定機を何度も外し、カウンターからの失点で金星を献上しただけに、同じ過ちは犯したくない。現在、６位の神戸だが、第１クールでは草津（現在12位）、徳島（現在最下位）に土をつけられた。２つの黒星がなければ、これほどまでに苦しむことはなかっただろう。その意味でも、草津には負けられない。

　開幕戦での結果が両チームの心理状態に微妙な影響を及ぼす可能性もある今節のゲーム。「うちに対して嫌なイメージも残っているだろう。先制できれば、さらに優位に立てる」と植木監督。草津は、山形、神戸、仙台と続く３連戦。第１クールでは、この３チーム相手に勝点７を稼いでいるだけに、第２クールでも勝点が欲しい。草津は、ホームの大声援を力に変えて、神戸から、もう一度「金星」を奪いたいところだ。

以上

2006.05.16 Reported by 伊藤寿学