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【J2:第15節 札幌 vs 神戸 レポート】1本のフリーキックでムードを高めた神戸と、下を向いてしまった札幌。同勝ち点同士の対戦は予想外のワンサイドゲームに。(06.05.14)

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5月14日(日) 2006 J2リーグ戦 第15節
札幌 1 - 6 神戸 (14:05/札幌厚別/6,903人)
得点者:'15 フッキ(札幌)、'18 三浦淳宏(神戸)、'36 朴康造(神戸)、'39 朴康造(神戸)、'63 朴康造(神戸)、'68 近藤祐介(神戸)、'80 丹羽竜平(神戸)
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ここまでの成績がどちらも5勝6敗2分。ともにJ1昇格を目指しながらも現在のところ中位グループに位置し、浮上の契機を見出したいチーム同士の対戦ということで激しい接戦になることが予想された。しかし、フタを開けてみるとアウェイの神戸が6−1で勝利するという圧倒的なワンサイドゲーム。ホームの札幌は多くの選手が言葉数少ないままに、帰りのバスに乗り込む結果となってしまった。

試合は2本のフリーキックで幕を開けた。15分、自らが倒されて得たフリーキックをフッキが左足で直接叩き込み札幌が先制するとその3分後、左サイドで得たフリーキックを三浦が右足で直接決め神戸が試合を振り出しに戻す。

しかし、選手のメンタルは振り出しには戻らなかった。神戸は、この日は右サイドバックの位置に入った北本が「アツさん(三浦)が決めてくれたことで、チームの雰囲気を盛り上げてくれた」という。そして三浦自身も「自分がフリーキックを決めた試合は大体勝っているので、チームの流れを変える得点だったと思う」と振り返った。

かたや札幌はどうか。この失点をベンチで見ていた和波は「失点してすぐに下を向いてしまった」と指摘し、直前に先制点を叩き込んでいたフッキも「失点して、精神的にへこんでしまっていた」と口にした。もちろん、同点に追いついた側の勢いが上向くのは当然のことだが、それ以上に札幌の気落ちは大きかったようだ。ここまで5試合勝ち星がないという状況が札幌イレブンのメンタルに影響しているのか、スコアは1−1ながらも試合の流れは完全に神戸へと傾いてしまった。

朴を抑えられなかったことも札幌が敗れた原因のひとつだ。前回対戦時は勝利こそしたものの、右サイドに張ってプレーする朴への対応に戸惑った。終盤にDFを投入してシステムに手を加えるという、普段はあまり行なわない手法と用いたほど。そうなると当然、この試合でも朴への対応がカギとなるはずだったのだが、なんとハットトリックを達成されてしまう結果に。

スリーバックで戦う札幌は好守のバランス感覚に長けた芳賀を左ウイングバックの位置に起用し、守備時にはこの選手が下がり、DF陣が右へスライドすることで3トップ気味の相手に対して数的優位を保とうとした。だが、縦パスで簡単に突破されたり、ボール保持者にばかり目がいってマークを離してしまうなど注意していたはずの朴に36分、39分、63分といとも簡単に3得点を挙げられてしまった。失点するたびに気落ちし、そしてまた失点を重ねる。そうした悪循環で計6点を失うこととなった。

試合後はスタンドからブーイングの声も聞こえたが、それは単に大敗を喫したことだけに向けられたものではないだろう。失点を重ねるたびに下を向き、戦う気持ちを見せられなかったことに対してでもあったはず。次節まで中2日という状況では、戦術面での修正は難しい。となると、やはり修正できるのは気持ちの部分である。この日の神戸も、1本のフリーキックでチームのムードを大きく変えたのだから。

次節、札幌ドームの鳥栖戦では、常にチャレンジを試みる札幌のアグレッシブなサッカーが見たい。順位が何位であろうと、大敗した直後だろうと、札幌が目指すサッカーは変わらないはずだ。

以上

2006.05.14 Reported by 斉藤宏則
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