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【ヤマザキナビスコカップ 清水 vs 千葉 レポート】好調千葉を下し、清水が今季ナビスコカップ初勝利。予選突破に望みをつなぐ。(06.05.14)

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5月14日(日) 2006 ヤマザキナビスコカップ
清水 1 - 0 千葉 (13:04/日本平/10,664人)
得点者:'69 マルキーニョス(清水)
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■特J!プレイヤー: マルキーニョス選手(清水)
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公式戦でここ10戦無敗の千葉から、何が何でも勝ち点3をもぎ取るために、「渋い戦い方にならざるをえなかった」(長谷川監督)という清水。それをチーム一丸となって貫き通したことが、大きな価値のある勝ち点3につながった。

この試合を前に、千葉のオシム監督は、昨夜まで日本代表として活動していた巻と阿部を呼び戻し、巻をベンチに置いて、阿部を先発として起用。スタメン発表の時点で、ひとつのサプライズがあった。
一方の清水は、ワールドカップ韓国代表に選ばれたチョ ジェジンがチームを離れ、代わりにルーキーの矢島が先発。さらに、調子を少し落としている藤本に代えて、久保山を右のワイドMFとして起用し、センターバックで高木とコンビを組むのは、ベテランの斉藤ではなく、2年目の19歳・平岡とした。

立ち上がりは、千葉が少し押しこみ、3分には山岸が惜しいシュートを放ったが、その後は徐々にホーム清水のペース。「一歩一歩の出足が、清水のほうが早かった。向こうのほうが人数が多いように感じられる試合だった」と千葉のボランチ・佐藤勇が振り返ったように、千葉にいつもの動きがなく、逆に清水がお株を奪うような出足の良さでセカンドボールもよく拾って主導権を握った。
また、千葉はいつも通り相手選手ひとりひとりにしっかりとマークをつけたが、1カ所だけ大きなほころびがあった。それが清水の左サイドバック・山西のところ。清水の右サイドに対しては、久保山に阿部がつき、右サイドバックの市川の動きは山岸がしっかり見張っていたのに比べ、左サイドは、坂本が兵働を受け持ち、山西の攻撃参加にはクルプニコビッチがついてくるはずだったが、このマークがかなり甘くなった。そのため、清水は左サイドで容易に数的優位を作ることができ、13分にはオーバーラップした山西がきわどいクロスを入れるなど、そこからチャンスも演出。逆に千葉は、これで守備が後手に回る場面が増えた。
ただし、清水のほうも「(山西が上がることで)チャンスは増えるかもしれないが、守備のリスクもあるし、簡単な相手ではないので、なかなか動かしづらかった」(長谷川監督)と、それほど無理はできない。前半は、清水がやや押し気味に試合を進めたが、お互いにゴール前にはしっかりとフタをして、両者とも決定機をあまり作れないまま0-0で終了。

後半になると、オシム監督の檄もあって、千葉の選手たちが動きを増やし、山西へのマークも修正して、立て直しを図る。4分には、カウンターから阿部が決定的なシュートを打つが、これは清水のボランチ・伊東が気迫で阻止。清水のほうも、13分に矢島に代えて藤本を投入して攻めの姿勢は崩さず、一進一退の展開となった。
両チームとも攻めの意識は強く持ちながらも、ひとつのミスから失点する恐さもあって、リスクマネージメントは怠らない。決定的な場面は少ないながらも緊張感や見応えが十分にあり、徐々に1点勝負という雰囲気が色濃くなる中、均衡を破るゴールが生まれたのは24分。
清水のカウンター攻撃から右サイドをオーバーラップした市川がクロス。これがGK櫛野も出られない絶妙な軌道でファーポストに飛び、逆サイドからうまく入ったマルキーニョスがヘディングで叩きつけてゴールネットを揺らす。今日26歳の誕生日を迎えた市川の精度の高いクロスと、マルキーニョスの決定力で、清水が待望の先制点を奪った。

こうなると追いかける立場となった千葉は、29分にDFの水本に代えて、ついに巻を投入。すると長谷川監督も素早く対応して、3分後に兵働に代えてDFの斉藤を入れ、巻のマークにつけた。相手が前線に人数をかけてパワープレーに来たとき、そのターゲットマンを斉藤にマンマークさせるというのは、2-1で逃げ切った浦和戦(4月22日)と同じ形。巻と斉藤の競り合いからこぼれたセカンドボールも、ボランチの伊東らがよく拾って、清水は1点を守りきる体制に入った。
そのため最後は、千葉が完全に押しこむ展開になったが、清水の選手たちが最後まで身体を張ってゴールを守り抜き、1-0で今年のナビスコカップ初勝利。しぶとい戦いで好調の千葉を倒し、予選突破に望みをつなぐと同時に、チームにとって大きな自信となる貴重な勝ち点3をつかんだ。

この後、ナビスコカップ予選は残り2試合。グループCで首位(勝ち点9)の千葉は、あと勝ち点3を取れば予選突破が決定。一方3位(勝ち点5)の清水は、2試合とも勝たなければ厳しい状況。その両チームが、1週間後に千葉のホームで再び対決する。その戦いも非常に楽しみになりそうだ。


以上

2006.05.14 Reported by 朝比奈 穣
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