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【J2:第15節 山形 vs 草津 プレビュー】両チームの守備にも注目!いまだ下位に低迷する山形と草津、浮上の確かな手応えをつかめ!(06.05.14)

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5月14日(日)J2 第15節 山形 vs 草津(14:00KICK OFF/山形県)
-ゲームサマリーはこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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第1クール最後の3試合、草津は失点数ワーストを争っているのが嘘のような集中した守備を見せた。第11節・横浜FC戦から3試合連続無失点、そのご褒美であるかのように、前々節の水戸戦では後半ロスタイムにチカが決勝ゴールを挙げ、7試合ぶりに勝ち点3を得た。

その勢いのまま乗り込んだ前節・柏戦では、前半は左サイドの佐田をDFラインまで戻して4バックに。さらにその前に位置するボランチ3人が、4バックのサイドや間のスペースを徹底的にカバーする、超守備的な布陣を敷いた。第1クールの総得点13点のうち11点が後半に集中していることからも、前半は0−0のままで終わりたかったが、前半と後半にディエゴと李忠成のコンビにゴールをこじ開けられた。反撃は佐田のゴール1点に終わり攻撃力の部分では課題を残すが、相手の長所を消すために自分たちの形にはこだわらない、守備における「草津ブランド」は形成されつつある。

前節の試合が休みだった山形は、今節が第2クール初戦となる。第1クールでわずか2勝、12位と低迷した原因は決定力不足、90分間持続しないリズム、カウンターからの失点の多さ、リードされたあと無理に前掛かる攻撃の仕方など問題点はさまざまあるが、これらはベースの部分でリンクし、うまく行くときはすべてが順調に進む、そうした性質のものだ。そして、待っているだけではその状況が訪れないことは、チームスタッフ、選手すべてが認識している。

12日、紅白戦を含むトレーニングを終えたピッチ上では、シュート練習やストレッチなど選手たちはそれぞれの時間を過ごしていたが、そのなかに車座になった数人の守備の選手たちがいた。自主的に集まり、行っていたのはプレーの確認や意見交換。「互いの距離は?」「中のスペースを使わせないためには?」「サイドを抉られたときは?」さまざまなケースを想定し、最後は樋口監督も輪に加わって行われた話し合いは約30分間。そのなかの一人、ボランチの渡辺匠は「相手のミスをただ待ってるだけで、自分たちで意図したボールの取り方がほとんどできていなかった」と、即席にしては長かったミーティングの理由を語った。

山形と草津、3連敗同士、最下位とその一つ上の順位で当たった前回の対戦では、3トップのシステムを変更した草津が3−1と快勝しているが、現在の両チームの戦績はその対戦結果の分だけ差がついている。かつて山形を2シーズン率いた策士・植木監督率いる草津の得点が後半に集中していることも踏まえたうえで、樋口監督は「90分慌てずにサッカーをしたい」と語った。状況が悪くなればなるほどバタついた第1クールを受け、導いた答えだった。

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会を間近に控えたこの時期、「中村俊輔を見いだした樋口監督と、中田英寿を育てた植木監督」などという煽り方は当の本人たちも当惑するだろうが、選手たちがどれだけ生き生きと最高のプレーを発揮できるか、指揮官の手腕が無関係ではあり得ない。


以上

2006.05.13 Reported by 佐藤円
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