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【J2:第15節 札幌 vs 神戸 プレビュー】自分たちのサッカーを追い求めるチーム同士の対戦。互いに真正面からぶつかり合う激しい試合になるはずだ(06.05.14)

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5月14日(日)J2 第15節 札幌 vs 神戸(14:00KICK OFF/札幌厚別)
-ゲームサマリーはこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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ここまでの成績はともに5勝6敗2分の勝点17。得失点差でわずかに上回っている札幌が6位で神戸が7位である。まだ第1クールが終わったばかりとはいえ、J1昇格を目指す両チームにとっては決して納得のいく立ち位置ではないだろう。上位グループとの差を少しでも詰めるべく、順位表の中央部分から上昇したい。ただし、負けた方は下位へとスライドする可能性もある順位のため、この試合は凌ぎを削る戦いになりそうだ。

ここ5試合勝ち星のない札幌は、あらためて自分たちのスタイルに自信を持つべきだろう。思い通りの結果が出ていないとはいえ柳下監督の目指す、グループでプレーするサッカーが体現できつつあることは間違いない。今シーズンはここまで、シュート数の多さと被シュート数の少なさはどちらもリーグトップ。攻守ともにチームとして機能していると見ていいだろう。
そうした内容が成績に直結していない最大の理由はやはり「決定力不足」。ボールを支配しながらもフィニッシュの部分で精度を欠く、あるいは人数をかけて守る相手に跳ね返されてしまう試合が目立っている。しかし、決定力という部分は一朝一夕にどうなるものでもない。バーに嫌われるなどといった運の部分も絡むわけで、これはもうとにかくチャンスの数を増やしていくしかない。そして、リトリートして守りを固める相手を崩すための絶対的に有効な手段というものは、ない。粘り強くクロスボールを蹴り続けていくより他はない。
13節の仙台戦では、相手の守備的な戦略にはまりかけたが、「終盤は札幌が目指すサッカーを見せられたと思う」と柳下監督が振り返ったように、猛然と相手ゴールに向かうアグレッシブな攻撃サッカーで後半ロスタイムに仙台の固い守備網をこじ開けた。こうして実直に攻撃を繰り出してゆくことが札幌の目指すスタイル。札幌ドームでも厚別でも、地元サポーターが沸くのはやはりダイナミックに攻撃を仕掛ける場面だ。クラブ創設から10年、いよいよ「札幌らしいサッカースタイル」が芽生えつつある。もちろん、これで結果も付随すれば言うことなしなのだが、サッカーというのはそんなに甘いものではない。今はまだ、いろいろな強風に吹かれながら突き進めばいい。J1昇格という目標は、あくまでもその延長線上にあるはずだ。

対する神戸も状況は似ている。3トップ気味の攻撃的な布陣でこのシーズンを戦いながらも、攻守のバランスがとれなかったり、フィニッシュの部分に力強さが足りずに順位を上げられないでいる。前節の鳥栖戦、前々節の湘南戦でもそれなりにチャンスは作りながらもゴールを決めきれず、2試合続けてのスコアレス。ただし、この部分についてバクスター監督は「問題はどのように自分たちのサッカーをするかということ」と言い、「選手たちの『(自分たちのサッカーを)続けていきたい、やりたい』という意欲。この気持ちについて薄れることなく、常に継続し妥協を許さないような心を育てていかなければいけない」と続ける。思うように結果が出ないからといって簡単に手法を変えるのではなく、自分たちのサッカーの精度を高めることで結果につなげようとする考えだ。このスタンスは札幌のそれとも共通している。

双方がともに自分たちの目指すサッカーで挑むこの試合。札幌も、そして神戸も、それぞれが持ち前の特徴を存分に押し出す、アグレッシブな試合になりそうである。結果がすべてであるプロサッカーだが、同時にエンターテイメントでもある。心を揺さぶられるような、そんなサッカーをサポーターは求めている。その意味では、この一戦は注目のカードになりそうだ。


以上

2006.05.13 Reported by 斉藤宏則
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