本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【ヤマザキナビスコカップ 名古屋 vs 大宮 レポート】若手の勢いも空しく、たった2本のCKでひっくり返され、名古屋が無念の逆転負け。(06.05.11)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5月10日(水) 2006 ヤマザキナビスコカップ
名古屋 1 - 2 大宮 (19:00/瑞穂陸/2,794人)
得点者:'20 鴨川奨(名古屋)、'57 森田浩史(大宮)、'78 土屋征夫(大宮)
----------
■特J!プレイヤー: 小林 大悟選手(大宮)
 (選手名をクリック&投票して、JOMOオールスターサッカーに選出しよう!)
----------

ナビスコカップ予選突破に向けて、両チームとも絶対に落とせない一戦。しかし、ピッチに登場したスターティングメンバーは対照的だった。「今考えられるベストのメンバー」(三浦監督)という必勝体制の大宮に対し、「何人かの選手には休養が必要だと判断」(フェルフォーセン監督)と若手主体のメンバーを組んだ名古屋。名古屋は、日本代表組の玉田、楢崎がいないこともあり、公式戦初出場となるDF竹内をはじめ、鴨川&津田のフレッシュな2トップなど、今までにない顔ぶれが並んだ。

最初にペースをつかんだのは大宮だった。FWのグラウ、森田をポストに使い、落としたところで低い弾道でのミドルシュートを放つ。雨の影響でスリッピーなピッチコンディションの中、こういったミドルシュートはGKのファンブルを誘うなど、効果的に働いていた。そんな中で名古屋に先制点が生まれる。前半20分、藤田が放ったグラウンダーのシュートをGK荒谷がはじく。そのこぼれ球に詰めていた津田がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。しかも津田を倒した冨田にはレッドカードが掲示されてしまう。PKのキッカーは、鴨川。これを落ち着いて決めて、ホームの名古屋が貴重な先制点を奪った。

これで、流れは一気に名古屋へ傾く。前線からのプレスとそれに連動する中盤のプレスがかみ合い、高い位置でボールを奪っては、何度もチャンスを演出。しかし、その後、名古屋に追加点が入ることはなく、1-0のまま前半終了。止む気配のない雨足とともに、名古屋が追加点を決められなかったことが“嫌な予感”を感じさせる。そして、その“予感”は的中した。

前半とはうって変わり、後半は大宮ペース。前半に比べて引き気味になった名古屋の中盤に対し、大宮攻撃陣がペナルティーエリア周辺でのファウルを受け、FKを得る場面が増える。キッカーは大宮の要注意人物、小林大悟。その右足は、虎視眈々と同点のチャンスを狙っていた。そして後半12分、「数的有利な状況で失点するとしたら、セットプレーからだとわかっていましたが…」(有村)の言葉が現実となる。左CKから森田にヘディングシュートを決められ、あっさりと1-1の同点。きれいな弧を描いて、ファーサイドの森田の頭にピタリと合わせたのは、やはり小林大悟の右足だった。

一方、追いつかれた名古屋は、直後に本田と古賀を投入。この日もFW登録されていた古賀を起点に、パワープレーを仕掛けていく。しかしその思いとは裏腹に、後半33分、今度は右CKから土屋の頭に合わせられ、大宮に追加点を許してしまう。数的有利な中での逆転劇に、名古屋は終盤、DFの竹内までも前線に上げ、勝利への意欲を見せる。が、精度の低いロングボールでは状況は打開できず、そのまま試合終了。

前半は、勢いのあるフレッシュな力でチャンスを作っていた名古屋。しかし、追加点を重ねられなかったことに加え、後半、主力を投入したにもかかわらず「(名古屋は)最後、ロングボールを放ってきたので、あまり怖くないなと思いました」(三浦監督)と言われてしまうほどの失速。まさに今季の名古屋を象徴する一戦となってしまった。これでリーグ予選突破は絶望的となった名古屋。残りあと2戦を、若手に経験を積ませる場とするのか?それともベストメンバーで望んで勝ち点を積みに行くのか?残り2戦では少なすぎるかもしれないが、見えつつあった光を引き寄せたいところだ。

以上

2006.05.11 Reported by 野寄晴義
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】