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【J2:第13節 東京V vs 横浜FC レポート】三浦知良の1ゴール1アシストの活躍で横浜FCに完敗。東京Vは2試合続けて勝ち星無しに。(06.05.11)

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5月10日(水) 2006 J2リーグ戦 第13節
東京V 0 - 2 横浜FC (19:04/味スタ/9,255人)
得点者:'10 トゥイード(横浜FC)、'59 三浦知良(横浜FC)
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横浜FC・三浦知良がラモス監督率いる東京Vと対戦、ラモス監督と高木監督のベンチ采配対決、高木監督就任から12試合連続無敗記録なるか・・・話題性も多く、普段の倍以上の報道陣が詰め掛けた味の素スタジアム。平日のナイター開催ながら観客も1万人近くを動員した。こういう舞台できっちりと「1ゴール1アシスト」の活躍を果たす三浦には脱帽するしかない。この試合を簡潔な言葉で伝えるなら、東京Vの「完敗」だった。

「今シーズン1番悪い立ち上がりだった」と高木監督が振り返ったように、試合の入り方は東京Vが上回り、CK、FK、永井のシュートと続けてのチャンス。が、それは長く続かず、守備から攻撃が早くなる横浜FCに対し、東京Vは守備に回る場面が増えだす。
失点のきかっけは9分、山口からのパスに三浦がゴール前に抜け出す。これはDFの足が一歩早く、シュートを撃たせなかったがCKを与えてしまう。CKのキッカーは三浦。東京Vゴール裏サポーターの目の前でブーイングを受けながら放ったボールは真っ直ぐに長身のトゥィードの頭へ。マークを外し完全フリーな状態だったトゥィードは難なくゴールを決めた。

「失点するとパニックになる」。
ラモス監督がこれまでも繰り返してきた言葉はこの日の会見でも用いられた。堅守を誇る横浜FCに先制されれば難しくなるのは当然だ。それにしても、ここからの東京Vは自らその横浜FCのサッカーに「はまって」いったとしか思えない。

この日、左SBにはヒキが初スタメンで起用されていた。ここまで中に偏りがちだった攻撃を打開しようという狙いだ。が、タメを作るはずの中盤でことごとくボールは奪われた。しっかりと引いてブロックを作って守る横浜FCは、奪ってからは一気にゴールを目指す。奪われた東京Vは守備の陣形がとれないまま慌てふためく。なんとかボールを奪い返しはしても、攻撃に時間をかけている間に横浜FCはきっちりとブロックを作っている・・・この繰り返し。21分のヒキから平本に渡りヘディングシュートを放った場面や、44分にバジーリオのシュートがバーに阻まれるシーンなど、同点のチャンスが全くないわけではなかったが、J2得点ランクトップを争う選手を要するチームの恐さを見せ付けるには程遠い内容で前半を終えた。

後半開始からラモス監督は、根占に替え怪我から復帰の森本を投入、平本をトップ下に配する攻撃的布陣で勝負をかける。が、開始5分には後半も左サイドでのチャンスメイクが期待されていたヒキが足を痛め、廣山と交代という不測の事態も。しかし、迷わず裏を狙いゴールへ向かう森本が入ったことで、東京Vに得点の匂いは生まれつつあった。9分にはバジーリオからのパスに抜け出した森本がシュート。これはオフサイドとなったが、充分に相手に警戒させる雰囲気を作りだした。

一方横浜FCは前半終了間際に怪我でピッチを去ったDFトゥィードに替え吉武を投入、右サイドに吉武、内田がボランチに回り、チョン・ヨンデがCBに。守備面でも効いていたトゥィードを失い「後半は特に、守備をしっかりしないと相手に崩されると考えていた。選手には伝えていなかったが、攻撃はカウンターしかないかなと」と高木監督。

いずれにしても次の1点が勝負・・・そんな雰囲気の中、得点を決めたのは三浦だった。14分、中盤で奪ったボールを繋いだあと、左サイドのアウグストから中央にいた内田を経由しエリア内左にいた吉武へ。吉武がしっかりとGK高木を引き付けたあと、ゴール前中央にフリーでいた三浦へ。三浦が左足で無人のゴールへ押し込みゴール。
待ちに待った三浦の古巣ヴェルディへのゴールに横浜FCサポーターは総立ち、一斉にカズコールが巻き起こり、三浦も満面の笑みのガッツポーズ。対照的に、ベンチに座るラモス監督の後姿は微動だにしなかった。

これで2点のビハインドを負うことになった東京Vだが「一度リズムを崩すと戻れなくなる」とラモス監督。森本の投入で攻撃のリズムが整う兆しはあったが、形にすることができないままの2失点目は立ち直りのきっかけを奪い去り、自分達のサッカーを見失ったまま試合終了のホイッスルを聞く結果となった。

「ほぼパーフェクトな内容」。監督就任12試合無敗という偉業を達成した高木監督は「チームの成長を感じている」と胸を張った。これで横浜FCは首位・柏に勝ち点で並んでの2位だが、勢いはまだまだ続きそうだ。
そして東京Vの選手たちの試合後の表情は険しく、口数も少なかった。中3日で迎える次節水戸戦までにメンタル面を含めどこまで建て直しができるのかが気懸かりだ。

以上

2006.05.11 Reported by 高木聖佳
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