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【J2:第6節 草津 vs 山形 レポート】草津の『走撃』が山形を粉砕した。3連敗同士の対戦は草津に軍配。(06.04.01)

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4月1日(土) 2006 J2リーグ戦 第6節
草津 3 - 1 山形 (13:04/群馬陸/2,513人)
得点者:'29 後藤涼(草津)、'58 佐田聡太郎(草津)、'87 レオナルド(山形)、'89 佐藤正美(草津)
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草津の高田、後藤の両ウイングが激しい勢いで山形の守備ラインにチェイシングをかける。前線からの殺気立つような草津のプレスが山形に時間を与えない。最終ラインでは、闘将・鳥居塚が声を張り上げ、選手を鼓舞する。草津は負けが続いた過去3戦とは見違えるようなパフォーマンスを見せ、最下位脱出を狙った山形を返り討ちにした。

草津は開幕戦以来4試合ぶりにCB鳥居塚が先発に名を連ねた。そして、植木監督が敷いた布陣は、これまでの3-5-2ではなく、3-6-1。「山形のサイドバックの攻撃参加を抑えるため」(植木監督)に、高田、後藤という運動量豊富な選手を両ウイングに配置した。一方の山形は前節2得点を挙げたレアンドロがケガで欠場。原、氏原の2トップでゲームがスタートした。

序盤は草津ペース。積極的にプレスを仕掛け、奪ったボールからチャンスをうかがう。しかし、山形も負けてはいない。10分過ぎからは、永井らが中盤でタメを作りサイドへ展開、リズムをつかむと25分過ぎには、CKから氏原、レオナルドがヘッドで狙う。28分には佐々木が至近距離からシュート。流れは一気に山形に傾くかに見えた。

その流れを断ち切ったのは一瞬の隙をついた後藤の動きだった。後藤は、1トップ太田をケアする山形のCBの裏にスペースできるのを見逃さなかった。左サイドから山形のCBの間を抜けるように中央のスペースに飛び出した後藤が、山崎からのスルーパスを受けてゴールを決める。「裏を常に狙っていた」という後藤のJ初ゴールで草津が主導権を握る。

この得点を機に草津の前線の動きは激しさを増す。島田らが山形陣内をかき回し、後藤、高田らが次々と決定機を作る。後半に入っても勢いは止まらない。57分に山崎、尾本が、立て続けに2度のビッグチャンスを迎えると、58分、島田からの股抜きのラストパスを受けた佐田が左足で蹴り込み追加点。山形は、「チャンスを決められずに先制され、前がかりになったところで、カウンターを狙われた」と内山が話す通り、悪循環にハマってしまった。

山形は終盤、レオナルドが1点を返したものの、ロスタイムに草津・佐藤の気迫のチェイスにGK桜井が痛恨のキックミス。無人のゴールに3点目を決められ、トドメを刺された。

草津は、対山形のフォーメーションが効を奏した。植木監督は30、31日の練習で、サイドでの囲い込みやDFラインへのプレスなど山形をイメージした対策を徹底していたが、完全に狙い通りとなった。また、佐々木には佐田にマンマークを命じて、細心の注意を払った。逆に、山形の樋口監督は、草津のキーマンである島田に対して「マンマークではなくゾーンで見たが、彼にボールが入ったときは危険な選手であることを認識させられた」と話すなど、草津への対策が甘かった点をのぞかせた。

今季の草津のチームスローガンは『走撃』。植木監督が考案した造語だ。草津は90分間を走り抜くことによって、今季のホーム初勝利を挙げた。走力は最大の武器なり。3連敗同士の対戦となった今カードは、草津の『走撃』が山形を粉砕した。鳥居塚の復帰によって息を吹き返したチームは、自信という大きな収穫を手に、さらなる飛躍を目指す。

以上

2006.04.01 Reported by 伊藤寿学
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