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【J2:第4節 柏 vs 鳥栖 レポート】今季ホーム初勝利を挙げた柏が首位をキープ。一方の鳥栖は2連敗で初勝利ならず。(06.03.21)

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3月21日(火) 2006 J2リーグ戦 第4節
柏 2 - 0 鳥栖 (14:04/柏/6,703人)
得点者:'24 谷澤達也(柏)、'44 谷澤達也(柏)
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 「今年一番悪い内容」(南)の柏と、「チームとしてかなり回復して来た、次に繋がるゲーム」(松本監督)だった鳥栖。この状態でイーブンの内容だったとすれば、リーグ序盤にして力の差は歴然だ。

 柏は、怪我から復帰の平山を左MFに起用した以外は前節と同じ布陣。対する鳥栖は、3試合続けてきたフラット型の中盤をダイヤモンド型に変更、尹の1ボランチ、左MFに高橋、左MFに衛藤、トップ下に山口を配置する。GKは浅井がデビューを果たし、DFは左から吉田・飯尾・矢野・山城が並んだ。

 開始42秒で、向かい風の鳥栖がファーストチャンスを作った。左サイドの高橋からのパスが右前方の新居に入り、シュートを放つ。5分には右サイドの衛藤がよく見極めて、左前方のスペースに出た鈴木へロングパス。早くもシステム変更の成果が表われ始めたかに思えたが、2日間では仕上がるはずがなかった。
 先制攻撃を喰らった柏が、この後一気に目覚める。高い位置からプレスをかけてボールを奪い取り、一気に攻撃に転じる。スピードもさることながら、かける枚数の多さに「8人で攻め9人で守る」と松本監督もその組織力に舌を巻いた。

 『柏らしさ』が結果に結びついたのは、まず20分。右SBの小林亮からスタートして逆コの字を描くようにしてダイレクトパスが渡り、鈴木が落としたボールを谷澤がゴール左隅にシュート。GK浅井が反応したが、わずかに届かなかった。

 右サイドに不安定要素を抱える鳥栖が、早々に衛藤を下げて村主を投入、守備を徹底させた。しかし鳥栖右サイドを狙った柏はまたも速攻を仕掛ける。ロスタイム、北嶋が左サイドに散らしたボールを平山が鳥栖DF裏を狙ってクロス。もう一度中央に切り返す素振りを見せながら谷澤がループ気味のシュートを決めた。「たまたま入っちゃった感じです」と谷澤は語ったが、柏の素早いパスワークが鳥栖のマークの受け渡しを遅らせたのも事実だ。

 このまま柏ペースで折り返すと思われたが、後半は柏にもミスが増えていく。鳥栖の要注意人物・中盤の尹、FWの新居と鈴木に幾度となくボールが渡ってしまい、仕方なくファールで止める場面が多くなる。その間に鳥栖は蒲原を投入し、パスだけでなくドリブルでも前線にチャンスを作る。『一進一退の攻防』と記すと聞こえはいいが、ミスからチャンスを失うシーソーゲームに。ようやく残り10分で柏が主導権を奪い返して追加点を奪いに出るが、ゴールが生まれる事はなく、鳥栖も前線にボールを戻すので精一杯だった。

 柏は「今日は『これぞJ2』といった試合。相手のペースに惑わされず自分たちのサッカーを常に展開できなければ・・・」(岡山)と認識している課題を修正すればいい。一方、鳥栖はかなり厳しい。「各自の役割を明確にして、怖がらずにプレーさせてあげなければならない」とコーチングスタッフも気付いたようが、プレーするのは選手。個々の覚醒と実践なくしては、スランプ脱出は難しい。

以上

2006.03.21 Reported by 壽山知里
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