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【J1:第4節 新潟 vs 磐田 レポート】したたかに得点した磐田が待望の今季初勝利。新潟は3連勝を逃す(06.03.21)

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3月21日(火) 2006 J1リーグ戦 第4節
新潟 0 - 2 磐田 (15:01/新潟ス/37,585人)
得点者:'29 成岡翔(磐田)、'42 福西崇史(磐田)
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 少ないチャンスをものにした磐田が今季初勝利を挙げた。29分、左サイドの村井慎二のグラウンダーに、成岡翔が左足で合わせて先制点。42分にはハーフウェイ付近の右サイドから、金珍圭がフリーキック。ゴール前に詰めた福西崇史がヘディングで押し込み貴重な追加点を奪った。新潟はエジミウソンらが決定機に決められずに流れをつかめなかった。磐田の果敢な守備の前にボールを失う場面が多かった。

 キックオフ前から終了のホイッスルが鳴るまで、新潟スタジアムを包んでいたのはホームの大声援だった。その中で、淡々と磐田が得点を重ねた。この日、トップ下に入った成岡が期待通りに先制点。金のフリーキックから福西のゴールが生まれる。試合を決めたこの2得点の間も、新潟への声援が止むことはなかった。ただ、磐田のメンバーは着実に自分たちのペースをつかんでいた。

 2点目の起点になったフリーキックを放った金は「みんなシュートかと思ったかもしれないが、福西さんがうまく合わせてくれた」。一方、2度ゴールを割られた新潟のGK野澤洋輔は「自滅。戦っていない」と厳しい口調で言った。

 試合前日、新潟の鈴木監督が「ポゼッション重視の似たようなチーム同士」と言ったように、どこまでボールを大切にできるかがポイントだった。試合序盤、新潟は磐田のパスミスを突いて、矢野貴章らがドリブルで駆け上がりチャンスをつくった。ただ、フィニッシュの場面で精度を欠く。16分のエジミウソン、24分の寺川能人とフリーで放ったシュートが外れた。

 磐田は中盤で福西らが新潟のパスをカット。セカンドボールを拾ってきっちりと前線につなぐ、右サイドの西紀寛の突破が新潟の守備陣にプレッシャーをかけた。持ち味を発揮した選手が守備、チャンスメーク、得点に貢献した磐田と、全体で流れを作れなかった新潟の差が得点になって表れた。

 磐田は4試合目でようやく今季初勝利。「この1週間の練習の成果が出た」。磐田・山本監督はホッとしたように口を開いた。4-5-1で戦って3戦目。この日は相手にプレッシャーをかけ続け、要所でパスを奪う守備から攻撃のリズムができていた。一つの結果は出した。
 
 新潟は3連勝を逃した。大きなアドバンテージになっているホームの声援を力にすることができなかった。鈴木監督は「最後の場面の精度が課題」。ここ2試合と同様に、走ってつなぐスタイルがはっきりとしてきたことは、この試合でも披露した。今後は1つ1つのプレーの精度を上げることが必要となってくる。

 ボールを持って自分たちのリズムでつなぐには、相手の力に対して負けずに戦えるかどうか。その気持ちの強さで磐田が上回った試合だった。

以上

2006.03.21 Reported by 斎藤慎一郎
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