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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【クラブサポーター対抗Jリーグウイニングイレブン対戦大会:レポート】白熱の大会は、横浜FMの勝利で幕を閉じる。(05.12.13)

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 12月11日、六本木ヒルズにて、公募で集まったJクラブのサポーターによる、クラブサポーター対抗Jリーグウイニングイレブン対戦大会が開催された。大会方式は、4チームで構成されるグループを4組作り、予選リーグで順位を決定。各組の上位1名が決勝トーナメントに進出して順位を決定した。

グループリーグ各組の振り分けは以下の通り。

○A組
 湘南ベルマーレ(川本さん)
 名古屋グランパスエイト(鳥前さん)
 横浜FC(小沢さん)
 ザスパ草津(吉村さん)

○B組
 大宮アルディージャ(吉永さん)
 FC東京(松田さん)
 浦和レッズ(伊藤さん)
 清水エスパルス(柴山さん)

○C組
 横浜F・マリノス(田谷さん)
 コンサドーレ札幌(ゆーくん)
 徳島ヴォルティス(大和さん)
 大分トリニータ(J2太郎)

○D組
 モンテディオ山形(菅原さん)
 水戸ホーリーホック(鳥山さん)
 東京ヴェルディ1969(中澤さん)
 ガンバ大阪(今井さん)


 各組準備が整い次第試合が始まる。ウイニングイレブンにははじめからチームや選手のデータが入れられているが、さらにユーザーが細かい設定をすることが可能だ。先発メンバーの入れ替えやフォーメーションチェンジはもちろん、最終ラインの高さの設定に始まり、各選手の微妙なポジションや、動き方の指示。相手のキーマンに対するマンマーク設定に至るまで、各種の設定が可能となっている。

 それらがゲームを勝つための設定なのか、それとも実際のチームの戦い方を忠実に再現するためなのかはそれぞれのユーザーで異なってくるのだが、そうした多様性がこのゲームの奥の深さを示している。

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まず、注目したのはD組の第1節、山形と水戸の一戦。

 参加者中唯一の小学生となった水戸サポーターの鳥山くんが山形で参加の菅原さんと対戦した。「大人の人の中で難しかった」という鳥山くんは山形・菅原さんを相手に大健闘。ただ、残念なことに結果は0-3で完敗してしまった。そんな鳥山くんにウイイレの面白さを聞いてみたが「自分だけのチームを作れるのが好き。個性も出せるしそれが面白い」と答えてくれた。

 第2節を終えた休憩時に「ウイニングイレブンはバージョン1からプレーしています」という清水サポーターの柴山さんに話を聞いたが、「前作に比べても良くなってますし楽しく遊んでいますよ」と全般的な完成度は満足した様子。ただし「清水は2階席にサポーターがいるんですが、それがゲームでは1階席にサポーターが入っているようになっていたりするところはぜひ改善してほしい」と鋭い突っ込みも入っていた。そんな話をしていると、静岡県出身というFC東京サポーターの松田さんが会話に加わり、話が弾むという場面も。大会は和やかなムードで進んだ。

第5節にはB組で大宮対浦和のさいたまダービーが行われ、注目を集めた。

 予選リーグ6試合を終えて、各組の勝ち抜けが決定。A組の湘南サポーター・川本さん。B組の浦和サポーター・伊藤さん。C組からは横浜FMサポーター・田谷さん。D組のガンバ大阪サポーター・今井さんの各4チームで決勝トーナメントが行われた。

 決勝トーナメントへと進出した横浜FMサポーターの田谷さんは「裏を取れる選手(坂田、久保の2トップを組んでいた)がいるチームの場合、スルーパスを多用してます。あとは、オフサイドトラップをかけようとしてるので、かなりラインは高めだと思いますね」と話してくれた。「ウイイレはゲームゲームしたサッカーゲームとは違って決まった得点パターンが作れなくて、いつも違う形で決まる。ゲームっぽい動きが少ないところがリアルでいいですね。うまく本物のサッカーとゲームとを融合していると思います」と述べていた。

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決勝トーナメントは準決勝が湘南対G大阪。浦和対横浜FMという対戦に。

 準決勝第1戦の湘南対G大阪の対戦は、J2から参加の湘南サポーター・川本さんが選手個々の基本能力の低さを組織力とテクニックでカバー。J1のG大阪サポーター・今井さんを3-1で下して決勝へと進出した。

 また準決勝第2戦の浦和対横浜FMは、横浜FMサポーター・田谷さんが一時は2-0とリードするが、浦和サポーター・伊藤さんが2点差を追いついく白熱の展開に。他の参加者からは1つのプレーごとにため息が漏れるが、決勝点となる横浜FMの3点目が決まると歓声と拍手がわき起こった。

G大阪サポーター・今井さんと浦和サポーター・伊藤さんとの3位決定戦はPK戦で行われた。

 ともに最初のキッカーが外したが、浦和は2人目から3人が連続で決めたのに対し、G大阪は2人目と4人目が外して勝負あり。浦和サポーターの伊藤さんが見事、3位となった。

 決勝戦は、湘南対横浜FMの神奈川ダービーとなる。毎試合続けられる入念な設定を終えて試合がスタート。さすがに決勝戦ともなるとハイレベルな攻防が繰り広げられる。得点こそ決まらないが、見る側も肩に力が入る展開で、時折見せる決定機には歓声とため息が交錯した。

 0-0の前半を終え、後半に突入するが試合はなかなか動かない。試合途中にスタミナを考慮した選手交代が行われたが、それでも両チームとも得点は動かない。結局0-0のままタイムアップとなる。

 決着はPK戦に持ち越されたが、3位決定戦と同様、横浜FMサポーター・田谷さんも湘南サポーター・川本さんも、ともに1人目が外す波乱の展開。しかし、ここから横浜FMは2人が連続で決める。対照的に湘南は2人目、3人目が外してしまい苦しい立場に。

 横浜FMの4人目は大橋正博だったが、このPKが決まり、横浜FMサポーター・田谷さんの優勝が決まった。喜びを噛みしめつつも田谷さんの表情がゆるんでいた。

「たまたまです」と謙遜する田谷さんだが、選手個々の特徴をうまく生かしたいい戦いができていたのではないかと思う。

 なお、上位3名と、小学生ながらも参加した鳥山くんに敢闘賞が贈られた。また、参加者全員に参加賞が。決勝戦の勝者を予想して、田谷さんの優勝を当てた参加者にも賞品が贈られた。

最後まで残っていた参加者全員で記念撮影をし、大会は終了した。

2005.12.12 Reported by 江藤高志
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