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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005 アルイテハド vs サンパウロFC プレビュー】南米王者サンパウロFCが登場。戦いを挑むのは開幕戦を制したアルイテハド(05.12.14)

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●FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005
12月14日(水)19:20/国立
アルイテハド(サウジアラビア) vs サンパウロFC(ブラジル)

◆チケット情報は http://t.pia.co.jp/fcwc/01_main.html
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 FIFAクラブワールドチャンピオンシップ準決勝、アルアハリ(エジプト)との試合を制して勝ち上がってきたアルイテハド(サウジアラビア)と相対するのは南米王者サンパウロFC(ブラジル)。欧州王者リヴァプールFC(イングランド)と並ぶ優勝候補がようやく姿を見せる。

 サンパウロFCと言えば、ブラジル国内だけでなく世界中にその名を知られる名門中の名門。FIFAクラブワールドチャンピオンシップの前身、トヨタカップでは1992年、93年と史上2チーム目となる連覇を達成している。このクラブからは偉大な選手が数多く輩出されており、現在でもトップレベルの舞台で活躍している。ACミラン(イタリア)のカカ、カフー、セルジーニョ、レアル・マドリーのジュリオ・バチスタもここの出身。Jリーグにも馴染み深いところだと、今季で鹿島監督の座から退いたトニーニョ・セレーゾ、同じく鹿島で『レオ様』の愛称で親しまれたレオナルド、浦和のスピードスター・エメルソン、名古屋のピチブー(愛称=猛犬)・ウェズレイもサンパウロFCでプレーしていたことがある。

 ワールドクラスのほとんどが欧州に流れていく現状では、ブラジルの名門と言えど、かつてのようにスタープレーヤーがぞろりと揃うということはないが、それでも力のある選手をしっかりと抱えている。GKロジェリオ・セニは93年のトヨタカップ制覇をベンチで祝った経験を持ち、13年以上在籍するこのクラブの象徴のような存在。GKとしての能力もさることながら、FKの名手としても知られ、ブラジル国内では我らが日本代表監督・ジーコの次にキックがうまいと評判の選手である。エースストライカーのアモローゾはかつて東京Vのサテライトでプレーしていたが、その後イタリア、ドイツで得点王に輝いたゴールハンター。シシーニョはセレソン不動の右サイドバック・カフーの後継者筆頭の若手で、コンフェデレーションズカップでの活躍も記憶に新しく、レアル・マドリーが触手を伸ばしたほどの逸材である。その他にも、今季J1大宮の得点源だったクリスティアン、南米版マケレレのハードワーカー・ミネイロなど実力者が揃っている。

 地力で劣るアルイテハドとしては、開幕戦の前半のような戦いをしてしまっては苦しい。ブラジルのクラブはスロースターターの傾向が強いが、気持ちで引いてしまっては相手に勢いを与えることになる。アルアハリ戦同様、簡単に主導権を渡してしまうと、アフリカ王者を遥かに上回る決定力を持つサンパウロに早々と勝負を決められてしまう可能性が高い。相手の個人技を恐れずきっちりとプレスをかけ、ボール奪取からの速攻という得意の形で南米王者の出足を止めたい。また、サンパウロは攻撃重視のチームであり、両サイドバックも果敢に上がるため、その空いたスペースをうまく突くとチャンスも生まれるだろう。

 一方のサンパウロは相手より格段に勝る個人技を武器に、評価の高いアルイテハドのディフェンス網を突破したい。統率の取れた守備組織というのは、一ヶ所崩れれば全体が破綻するもの。一対一、一対二の状況で相手のプレスをかいくぐれれば、一気にチャンスがころがりこんでくる。さらに、アジア王者の得意とするサイドアタックで逆に優勢に立てれば、相手は勇気を失って料理することも簡単になるだろう。なにより、観戦する者としては、組織の機能美も悪くないが、個人技に対するシンプルな驚きも欲しい。サンパウロのプレーヤーには積極的に勝負を仕掛けてもらいたい。

 果たして、勝利を勝ち取るのは組織力か、それともテクニックか。非常に楽しみな一戦である。そして、ワールドカップでブラジルと戦うことになった我らにとっては、このブラジル対アジアの対決で、来る6月に向けて参考になる部分を見つけ出せれば言うことはない。

以上

2005.12.13 Reported by インターナショナルスポーツ&マーケティング(ISM)
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