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【第85回天皇杯5回戦:鹿島 vs 大分レポート】ボランチ・小笠原を中心に試合をコントロールした鹿島が大分を退け、ベスト8進出を決める(05.12.10)

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●第85回天皇杯5回戦
12月10日(土)13:04キックオフ/カシマ/5,695人
鹿島 3-0 大分
得点者:24'フェルナンド(鹿島)、66'アレックスミネイロ(鹿島)、76'本山雅志(鹿島)
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 終わってみれば、鹿島の完勝だった。トニーニョ・セレーゾ監督が「何人かの選手がボーっとしていた」と嘆いた立ちあがりこそ、マグノ・アウベス、高松、吉田を中心とした大分の攻撃に対して受けに回ったが、GK曽ヶ端のファインセーブで事なきを得ると、攻勢を仕掛け流れをつかんだ。

 11分、ゴール正面で本山の横パスを野沢がスルー、裏に走りこんだフェルナンドがダイレクトでシュートを放つ。22分には名良橋のクロスを本山がダイレクトではたき、ペナルティエリア内で野沢がシュート。流れるようなパス回しと緩急をつけたアタックで、攻撃のリズムを作った。そして24分、最初の歓喜が訪れる。鹿島が右サイドでFKのチャンスを得る。キッカーはフェルナンド。ゴール前に大きな弧を描いて放り込まれたボールが直接ゴールイン。鹿島が先制する。

 後半に入るとボランチ・小笠原のボールキープから、サイドへ繰り出す効果的な配球で試合をコントロールした。小笠原がタメを作ることでサイドの攻めあがりをうながし、サイドの主導権を握ることに成功。ピッチに生まれた好循環が、ダイナミックな攻撃を作りだした。加えて、守備ではGK曽ヶ端が相変わらずの安定感を見せつけ、大岩、岩政の両センターバックが体を張ったディフェンスでゴールを死守した。

 追いつきたい大分は59分、守勢に回っていた左サイドの梅田に代えて内村を投入。反撃の糸口を見出そうとしたが、鹿島が一瞬のスキを突き、大分を突き放す。66分、本山のクロスをフェルナンドが頭で落とし、ゴール前に詰めていたアレックス・ミネイロが右足で合わせた。2点目が入ったことで「少しペースが落ちた」(トニーニョ・セレーゾ監督)が、76分には小笠原のラストパスに反応した本山が左足でボールを浮かすコントロールショットを沈め、試合を決定づけた。

 その後、大分のシャムスカ監督は立て続けに梅崎、山崎とフレッシュな選手を投入するものの、3点のビハインドを跳ねかえすことはできず。鹿島の14本を超えるシュート16本を放ちながらゴールは遠かった。結果、鹿島がベスト8進出を決めた。

 敗れた大分の指揮官は「どっちが勝ってもおかしくなかったが、ウチは決めきれなかった」と悔しい表情を見せた。一方、鹿島の本山は勝利に浮かれることなく、気を引き締めた。「課題はたくさんある。ウチはタイトルを獲らなければいけないチームですから」。そして、セレーゾ監督は報道陣に向けてジョーク混じりに「元旦まで、わたしにお付き合いください」と話した。連動したプレッシングから、サイドを使った素早い攻撃へ。16本のシュートを打たれたが「それほど脅威は感じていなかった」(岩政)と安定した守備を見せ、攻撃では決めるべき選手がきっちりと仕事をし、3点を奪った。狙いどおりのサッカーを展開することのできたセレーゾ監督は満足気な表情で会見場を後にした。

 次戦は、今季2戦2勝と相性のいい大宮が相手である。10冠に向けて、本命が動き出した。

以上

2005.12.10 Reported by 鈴木智之
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