●第85回天皇杯5回戦
12月10日(土)13:03/愛媛/8,355人
浦和 2-0 F東京
得点者:30'マリッチ(浦和)、61'山田暢久(浦和)
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「カップ戦らしい、闘争心溢れるプレーが出た試合だった」とブッフバルト監督が振り返ったように、めまぐるしく攻守が入れ替わった今日の対戦。ゴール前での攻防と、浦和・F東京両サポーターの大声援は、来季のJリーグ開幕を心待ちにする愛媛の観客を魅了した。
試合は開始直後こそ、浦和が両サイドから永井、山田の突破でチャンスをつかんだが、すぐさまF東京が反撃。10分過ぎには、左から鈴木のクロスにゴール前の阿部がフリーでヘディングシュートを放つが枠外へ。F東京の原監督、浦和のブッフバルト監督が共に「このシュートが決まっていれば」と、この試合のポイントにあげたシーンだ。さらに24分には栗澤−阿部とわたって決定機をつくるが、これもゴールを割ることはできない。
すると徐々に、浦和は山田の突破から攻撃の足がかりをつくる。序盤はサイドに開き、攻撃の起点をつくっていた山田。30分にはその山田が中に絞ってできたスペースを三都主が使い、ゴール前のマリッチにあわせて浦和が先制。さらに前半終了間際には、CKから闘莉王が繋いだボールをマリッチがシュート。しかしこれはゴール前にいたササが危機一髪のクリア。原監督のラストゲームにするまいと、必死のF東京は後半に望みを繋いだ。
後半開始直後、F東京に最大のチャンスが訪れる。中央から鈴木の突破に最後はフリーの栗澤が右足を振り抜く。が、これも浦和のゴールネットを揺らすことはできず。逆に浦和は、今野が負傷でピッチを離れている隙を突いて、山田が独走のドリブルで効果的な追加点をあげた。
その後、最後はDF金沢にかえてFW近藤を投入、前線に4人を残して浦和ゴールを目指したF東京だったが、再三チャンスをつくりながらも結局ゴールを奪うことができなかった。「私が今季限りということで、選手は気合が入りすぎて思い切りのよさが出ない間に試合が終わってしまった」と選手をかばった原監督。一方ブッフバルト監督は、「次の試合はホーム埼玉で開催できるので、いい準備をしたい」と準々決勝での必勝を誓った。
試合後「今年浦和に勝てませんでしたね」の問いに原監督は「残念だね、(今日の浦和なら)勝てたと思う」と素直に悔しがった。「選手のモチベーションはうちの方が高かったし、右の永井を怖がらず、鈴木を使えたのは狙い通り。でもその時に点を取れず、マリッチにやられてしまった。こういうところが若いというか、われわれの課題だと思う。点を取れるときにとっておけば全く違う展開になった。いい試合をしながら、チャンスがあるのに決めきれないのは今後F東京の課題。」と続けた原監督。この言葉が今日の敗因、そして今季勝ちきれなかったF東京のすべてなのだろう。しかし、若く才能豊かな選手がそろうF東京。来季は新監督の下で、更なるステップアップに期待したい。
以上
2005.12.10 Reported by 近藤義博
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