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【J1:第25節 磐田 vs 柏 レポート】300試合出場を自ら飾った中山。磐田がベテランの力を生かして、柏の攻勢をかわす。(05.09.25)

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9月24日(土) 2005 J1リーグ戦 第25節
磐田 1 - 0 柏 (15:36/ヤマハ/11,589人)
得点者:'9 中山雅史(磐田)
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結果的にはPKによる1点で試合が決まったが、どちらも気持ちの入ったプレーを見せ、見せ場も多いスリリングな試合展開に、ヤマハスタジアムは大いにヒートアップした。

 ケガ人の多い磐田は、中山が7試合ぶりに先発し、300試合出場を達成。田中が出場停止となったDFラインは、中央に若き韓国代表・金が入り、右に鈴木、左に服部とベテランで脇を固める。
 柏のほうも、明神の出場停止に加えて、レイナウドが体調不良で欠場となり、主力2人を欠いていたが、立ち上がりの勢いでは磐田を上回った。DFラインに変化があった磐田がやや慎重な入り方をしたのに対し、アウェーの柏は、G大阪に逆転勝ちした前節の勢いそのままに、高い位置から厳しいプレッシャーをかけて攻撃的なサッカーを見せる。
 開始2分のうちに、磐田のミスをついて2つの大きなチャンスを作り、5分にも左からのクロスに玉田がボレーで合わせるが、正確にヒットできず先制のチャンスを逃す。逆に磐田のほうは、相手の勢いに押されて磐田らしいパス回しもなかなか見られなかったが、ワンチャンスを得点につなげた。
 8分、村井が左からクロスを入れると、ファーサイドに流れようとする中山を土屋が倒してしまい、微妙な判定ではあったが、主審は迷いなくPKを宣告。これを中山がゴール中央にドカンと蹴り込み(9分)、自身通算152点目で自らの300試合目を飾った。

 だが、その後も柏は動揺することなくアグレッシブなサッカーを続ける。中盤は、大谷の1ボランチの前に、右・増田、左・クレーベルと並ぶ逆三角形とし、名波や福西のところに厳しくプレッシャーをかけて思うようにゲームを作らせない。15分には、左サイドからの玉田のFKに、急きょ先発に入った矢野が頭で合わせてゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定でノーゴール。
 それに対して磐田のほうも徐々に地力を見せ、速いパス回しで柏の出足に対抗。カウンターも絡めてチャンスを作り、緊迫感のある一進一退の好ゲームとなっていく。また、両チームとも激しい当たりで守るため、セットプレーでの見せ場も多くなった。前半終了間際には、磐田が3つ、柏が1つ決定的な場面を作ったが、スコアは動かず。まだまだどちらに転ぶかわからない戦況のまま後半に折り返した。

 後半もスリリングな展開は変わることなく、双方とも惜しい場面を何度か作って一進一退の激しい打ち合いが続く。そして、26分には柏が、薩川に代えて谷澤を投入し、4バックで中盤はダイヤ型という形にシフトチェンジ。さらに39分には大谷に代えて宇野沢を入れ、3トップにしてあくまで強気に攻める構え。両チームに疲れが表われ始めた中でも、柏が出足で上回り、リスクを冒して押し込んでいった。
 しかし、ここで精神的な動揺を見せないのが、百戦錬磨の磐田ベテラン陣。「余裕はなかったけど、DFラインとボランチを含めていい集中力を保てていた」(鈴木)という言葉通り、要所を抑えて完全に崩される場面は与えない。ロスタイムのピンチも全員で身体を張って守り抜き、結局1-0のままタイムアップ。上位陣が足踏みする中、磐田が貴重な勝ち点3をつかみ取った。

 ただ、敗れた柏も、前節に続いてハートのある熱い戦いを見せ、サポーターもそれを認めて温かい拍手を贈る。もちろん勝った磐田も、全体のコンディションが整わない中で気持ちでは負けていなかった。そのうえで、中山を筆頭にしたベテラン選手たちが、苦しい試合で頼りになるところを見せた分、勝利を引き寄せることができたのではないだろうか。


以上

2005.09.24 Reported by 前島芳雄
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