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【J1:第25節 神戸 vs 東京V レポート】17位の東京Vと18位の神戸が直接対決! 裏天王山は1ー1のドロー。(05.09.25)

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9月24日(土) 2005 J1リーグ戦 第25節
神戸 1 - 1 東京V (15:02/神戸ユ/12,958人)
得点者:'0 三浦淳宏(神戸)、'30 ワシントン(東京V)
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 最下位の神戸と17位の東京Vの勝点差はわずかに4。つまり残留を争う両者にとっては、是が非でも『負けられない一戦』。ホーム側の神戸にとっては、勝っても順位が入れ替わることこそなかれ、勝ってその差を縮めることは残り試合を考えても絶対使命であったはず。いや、その使命感をもっとも分かりやすい形で示すかのように、開始からわずか36秒でみせた神戸MF三浦のゴールによる『勝ちへの意欲』は、事実、残留をかけた同士の『裏天王山』というべき大事な一戦に大きな意味を持ち、かつ流れを引き寄せるものであったともいえる。
 
 だが逆に、そうした流れを作りながらも、90分を通して持ちこたえられないあたりは、今季「勝ち切れない」試合が続く神戸の悪さが出た部分か。同じく『負けられない』使命を抱いて神戸へと乗り込みながらも、最悪のシナリオで試合を始めなければいけなくなった東京Vに、30分、試合を降り出しに戻す同点ゴールを許してしまう。左サイドでボールを受けたMF小林大のクロスに、ファーサイドのFWワシントンがヘディングシュート。注意をしていたはずのFWワシントンに対する一瞬のマークのずれが招いた悲劇は、一瞬にして神戸のいい流れをも断ち切ってしまうことになる。
 
 1-1と再び振り出しに戻った後半を戦うにあたり、両者が攻勢に出たのは言うまでもない。その姿勢を先に示すべく勢いを見せたのは神戸。49分、右サイドMF朴のクロスにFW平瀬が難しい角度からゴールを狙うが、これは流れてゴールにならず。対する東京Vも後半立ち上がりからFW平本に代えて、MF小林慶を投入し前線のシステムを変更。64分には後半最初のゴールチャンスを見い出したものの、左サイドからのパスに合わせてMF小林大が中央から放ったシュートは神戸のGK本田ががっちりセーブしてゴールを割らせない。69分、神戸の左サイドMFホルヴィのドンピシャのクロスにFWイヴォが狙いをすましたシュートは、東京VのGK高木がファインセーブ。…と、共に守り、攻めてのシーソーゲームを繰り返した両者だが、『1点』が遠く。
 
 終盤にはホーム側の神戸が、立て続けにゴールチャンスを作り出すシーンも見られたものの、結果的には1-1から動かせずに、試合終了。「東京Vと神戸の立場を考えれば、東京Vにとってアウェイで下が近づいてこなかったのは良かったと言える。当然、勝点3は欲しかったが、神戸より東京Vのほうがこの勝点『1』の持つ意味が大きいように感じている」とは東京V・バドン監督の試合後の言葉。確かに、アウェイ戦で立ち上がりすぐにビハインドを負った展開を引き分けに持ち込んだ東京Vにとって、この『1』は確実にプラスされたように感じられただろう。
 一方、先制して流れを引き寄せながらもホームで勝ちきれなかった神戸。MF三浦の復帰もあって、中盤を含めて攻撃の形を作り出しながら、放った20本のシュートを1点にしか変えられなかった神戸にとっては、失った感の強い『-2』。神戸の苦しい戦いが、続いている。


以上

2005.09.24 Reported by 高村美砂
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